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子どものアナロジー(類推):「鳥と巣は、人と家のようなもの」

巣にいる鳥、イコールのしるし、そして家のそばに立つ人。

「鳥は巣にすんでいるね。じゃあ、人は何にすんでいる?」たいていの子は、すぐに「家!」とこたえます。気づかないうちに、子どもは**アナロジー(類推)**を解いたのです。最初の組のつながりに気づき、同じつながりを2つめの組の中に見つけました。

アナロジーは目立たないけれど、とても力強い考える道具です。ものそのものだけでなく、ものどうしの関係に目を向ける助けになり、新しいことばの理解から考えの説明まで、のちの多くの学びをささえています。この記事では、アナロジーとは何か、子どもがさがせるつながりの種類、家でできるかんたんな遊びを紹介します。

アナロジーとは

アナロジーは、同じようにつながっている2つの組をくらべます。

鳥 → 巣 は 人 → 家 と同じ

もの自体はまったくちがいます。鳥と人には、共通点はあまりありません。大切なのはつながり、つまり「〜にすんでいる」です。アナロジーを解くには、子どもは次のことをします。

  1. 最初の組を見て、2つがどうつながっているかを見つける。
  2. つながりをことばにする: 「鳥は巣にすんでいる」。
  3. 同じつながりを2つめの組に当てはめる: 「人は…家にすんでいる」。

まん中の、つながりを声に出して言うステップこそが中心です。つながりに名前をつけられる子は、当てずっぽうではなく、関係について考えています。

子どもが見つけられるつながり

見つけやすいつながりもあれば、少し考えるつながりもあります。よくあるものを、だいたいやさしい順にならべました。

つながり 例 子どもへの質問
〜にすむ 鳥 → 巣、魚 → 水 「どこにすんでいる?」
〜を食べる 牛 → 草、うさぎ → にんじん 「何を食べる?」
〜に使う スプーン → スープ、くし → かみの毛 「何に使う?」
親と子ども 犬 → 子犬、ねこ → 子ねこ 「子どもは何てよぶ?」
〜の一部 花びら → 花、車輪 → 自転車 「何の一部?」
反対 暑い → 寒い、上 → 下 「反対は何?」
〜を作る 料理人 → 料理、ミツバチ → はちみつ 「何を作る?」

子どもの毎日の生活にあるつながりから始めましょう。反対や「〜の一部」は、ふつう少しあとから分かるようになります。

組み合わせあそびから始めよう

本物のもの、おもちゃの人形や動物、紙にさっとかいた絵などで遊べます。

  1. 絵カードを4〜5まいならべる: 鳥、巣、犬、犬小屋、家。
  2. 完成した組をひとつ見せる: 鳥を巣のとなりに置いて「どうしてこの2つはなかまかな?」
  3. 2つめの組を始める: 犬を置いて「犬と同じようにつながるカードはどれ?」
  4. 理由を聞く: 「どうして家じゃなくて犬小屋なの?」どちらもすむところなので、話し合うのにいいタイミングです。
  5. 役を交代する: 子どもが組を作り、大人が合うものをさがします。

短く遊ぶのがコツです。小さな子なら3〜4組で十分ですし、はじめのうちはつながりをことばにするのを手伝ってもらってもだいじょうぶです。

かんたんな組から、意外な組へ

かんたんな組を楽しめるようになったら、少しむずかしくしてみましょう。

  • まだ知らないつながりを使う。 「手ぶくろは手、くつしたは…?」
  • まちがえやすい答えをまぜる。 「牛は草を食べる、うさぎは…」に、にんじん、草原、うさぎ小屋を出します。草原は「草と関係がある」ので、つながりをていねいにたしかめる必要が出てきます。
  • 絵なしで、ことばだけで。 7〜8歳ごろの大きい子は、食卓でのアナロジーなぞなぞを楽しむことが多いです。「昼には太陽、夜には…?」
  • 答えはひとつでなくてもいい。 「ペンは書くもの、ふでは…絵をかくもの?それとも、ブラシはかみをとかすもの?」つながりを説明できれば、どちらも正解になりえます。

年齢はあくまで目安です。子どもによってちがうので、予定表より子どもの興味にそって進めましょう。

子どもにアナロジーを作ってもらおう

いちばんの練習は、アナロジーを自分で作ることです。先につながりを選ばなければならないからです。

  • 好きな組から始める: 「雨とかさ。同じようにペアになるもの、ほかに思いつく?」(日ざしとぼうし。寒さとコート。)
  • 「同じつながり、ちがう場所」あそび: 「〜に使う」などのつながりをひとつ決め、台所、次はおふろ場、次は庭で、かわりばんこに組をさがします。
  • 絵にかく: 紙を4つにおり、左にひとつの組、右に対応する組をかきます。

子どもがめずらしい答えを出したら、直す前に理由を聞いてみましょう。子どもは、大人が見落とすつながりに気づくことがあります。

Dologiの「ろんり」には、「なかまに わけよう」というパズルがあります。共通点をもとにものをなかまに分けるものです。2つのものが何でつながっているかを話す習慣は、アナロジーをかんたんにする習慣と同じです。

まとめ

  • アナロジーは、ちがう2つの組のあいだに同じつながりを見つけることです。鳥と巣、人と家。
  • 2つめの組をさがす前に、つながりをことばにするのが大事なステップです。
  • 毎日のつながり(すむ、食べる、使う)から始め、反対や「〜の一部」へゆっくり進みましょう。
  • 「どうして?」と聞き、説明できればいくつもの答えをみとめ、子どもに自分でアナロジーを作ってもらいましょう。

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