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子どもに「いい質問」をする力を:「なに?」から「なぜ?」「もしも?」へ

はてなマークの入ったふきだしが3つ、だんだん大きく高くなって、光る電球へとつづいています。

子どもは生まれながらの質問名人です。「これなあに?」は早くから出てきて、「なんで?」もすぐにつづきます。日によっては、質問がまったく止まらないように感じることもあるでしょう。つい「答えて終わり」のものと考えがちですが、質問そのものにも目を向ける価値があります。いい質問は、本当の意味で考えはじめる入り口になることが多いからです。

この記事では、よりよい答えを見つけることだけでなく、よりよい質問ができるように子どもを手助けする方法を紹介します。かんたんな3つの段階の質問と、それぞれをはげますコツ、今週から家で始められる遊びや習慣をとりあげます。

質問が大切な理由

子どもが質問するとき、いくつものことを同時にしています。

  • わからないところに気づく: 「これはまだ知らない」。
  • ことばにする: ぼんやりした「知りたい」を、はっきりした形にする。
  • 何を知りたいか選ぶ: 質問は、子どもの注意をある一点に向けます。

大人の答えは役に立ちますが、するどい質問ができる子は、そばに大人がいないときでも学びつづけることができます。だからこそ、質問はがまんして聞くくせではなく、練習する価値のある力として考えたいものです。

質問の3つの段階

質問にもいろいろあります。かんたんな考え方として、3つの段にわけてみましょう。段が上がるほど、少しずつ多く考えることになります。

段階 質問のことば さがしているもの 水たまりの例
1. 事実 なに?どこ?だれ?いつ?いくつ? 見たり、しらべたりできること 「この水たまり、どこから来たの?」
2. 理由 なぜ?どうやって? 原因や説明 「どうしてこの水たまりは小さくなっていくの?」
3. 可能性 もしも?〜できるかな?ほかには? 新しいアイデアや予想 「水たまりの半分にふたをしたら、どうなる?」

どの段階も役に立ちます。小さな子はたいてい1から始めますが、それでだいじょうぶです。子どもの質問に一歩だけ足してあげると、上の段にのぼる手助けになります。「そう、雨の水だね。じゃあ、あっちはもうかわいたのに、どうしてこれはまだ残っていると思う?」

答えだけでなく、質問をほめる

子どもは、大人が何を大事にしているかをすぐに感じとります。正しい答えだけをほめていると、自信のないことを聞かなくなってしまうかもしれません。

  • どこがよかったかを伝える: 「いい質問だね。本当にためしてみられるから」。
  • 関心を見せる: していることを少し止めて、子どもの顔を見ましょう。
  • いっしょに声に出して考える: 「うーん、わからないな。どうやったら分かるかな?」
  • お礼を言う: 考えさせてくれた質問には、むずかしいものでも「ありがとう」を。

できれば「いいから、そういうものなの」や「質問ばっかりしないで」は避けたいところです。だれでもつかれるときはあるので、都合が悪いときは「いい質問だね。晩ごはんのときに話そう」と伝えて、あとで本当に話しましょう。

しつもんノート

小さなノート(または冷蔵庫にはった紙)があると、質問が大切なものに感じられます。

  1. 子どもの質問を書きとめる。 まだ字が書けない子には、絵でかいてもらいましょう。
  2. 日づけを書く。 何か月も前の「ふしぎ」を読み返すのは、子どもにとって楽しいものです。
  3. 段階をしるしでつける。 「なに」は点ひとつ、「なぜ」は点ふたつ、「もしも」は点みっつ。
  4. 週にひとつ質問を選び、いっしょにしらべます。本を見る、小さな実験をする、くわしい人に聞く。

つづけていくうちに、質問がだんだん深くなっていくのに、親子でいっしょに気づくはずです。

いい質問を育てる遊び

  • ものに質問しよう。 スプーンや貝がらなど、身近なものをひとつテーブルに置きます。2分間で、それについての質問をかわりばんこにできるだけたくさん出します。そのあと、3つの段階にわけてみましょう。
  • さかさまクイズ。 大人が答えを言い、子どもが質問を考えます。「答えは『寒いから』。質問はなんでしょう?」
  • しつもん散歩。 学校へ行くとちゅう、見たものについて、ひとりひとつずつ「なぜ」と「もしも」の質問をします。
  • インタビューごっこ。 子どもが、おじいちゃんやおばあちゃん、近所の人に、子どものころのことを聞く質問を3つ用意して、聞きに行きます。

気楽にいきましょう。遊びがテストのようになると、子どもは楽しめなくなります。

答えが分からないとき

大人が何でも知っている必要はありません。「分からない」と言うことが、むしろ子どもへのおくりものになることもあります。

  • しらべ方を見せる: 本を見る、いっしょにていねいに検索する、くわしい人に聞く、ためしてみる。
  • 予想と知っていることを分ける: 「お母さんは〜だと思うけど、たしかめてみよう」。
  • 答えの出ない質問もそのままに。 答えがひとつではない質問もあります。それもまたおもしろいところです。

Dologiでは、多くのパズルで、先に答えをえらんでから「こたえあわせ」をおします。その小さな間は、いっしょにたしかめる前に、子どもが「どうしてこれなの?」と聞くのにちょうどいいタイミングです。

まとめ

  • 質問することは考える力のひとつです。質問から、子どもが何に気づき、何を知りたいかが分かります。
  • 事実(なに)、理由(なぜ)、可能性(もしも)の3つの段階を意識して、一段ずつのぼる手助けをしましょう。
  • 正しい答えだけでなく、いい質問をほめ、家族の「しつもんノート」をつけてみましょう。
  • 質問遊びを楽しみ、「分からないね、いっしょにしらべよう」がすてきな答えだと見せてあげましょう。

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