「むかしむかし、うさぎがいました」「うさぎは赤いドアの家に住んでいました」「ある朝、太陽がのぼってきませんでした…」
お話リレーでは、1人が1文を足して、次の人にお話をわたします。どんな結末になるかはだれにもわかりません。それが楽しさの半分です。カードも紙も画面もいらないので、食事中、車での移動中、寝る前の10分にもぴったりです。そして、前の文につながる文しか足せないので、みんながよく聞くことになります。
遊び方
- 輪になってすわるか、順番だけ決めます。たとえば、お父さん、子どもたち、お母さんの順。
- 最初の人が始めます。「むかしむかし…」
- それぞれが、前の文に続く文を1つ足します。
- 2〜3周します。最後の周の最後の人が、お話をしめくくります。
1回の番は短くしましょう。ルールは1文で、長い話ではありません。短い番だとお話がどんどん進み、小さい子にもすぐ番が回ってきます。
最初は大人から始め、簡単で先が広がる1文にします。登場人物と場所があれば十分です。「むかしむかし、高い木のてっぺんに小さな鳥が住んでいました」なら、次の人も続けやすくなります。
みんなが聞きたくなるルール
基本の遊びに慣れたら、ルールを1つ足します。ルールはお話に小さな挑戦を加え、前の文をもっとよく聞くきっかけになります。
| ルール | やり方 |
|---|---|
| どの文にも動物 | 文ごとに動物を1ぴき出す。新しい動物でも、もう出てきた動物でもよい |
| よかった、ざんねん | 文の始まりを「よかったことに…」と「ざんねんなことに…」で交互にする |
| 最後のことばを使う | 前の文の最後の大事なことばを、自分の文に入れる |
| ひみつの品物 | 始める前に品物(かさ)を1つ決め、お話が終わるまでに必ず出す |
| 「それから」禁止 | 文の始め方を毎回変える。「とつぜん」「そのころ」「次の日」 |
ルールは一度に1つで十分です。ときどき子どもにルールを選んでもらいましょう。
話し直しタイム
お話が終わったら、「お話を最初から全部話せる人はいる?」とたずねます。
話し直すときこそ、いちばん「聞く」力を使います。自分の文だけでなく、みんなの文を正しい順番で覚えていなければなりません。やさしくするには、次のような方法があります。
- みんなで話し直す。それぞれが自分の文を順番にもう一度言う。
- いちばん小さい子から始め、答えを言うかわりに「次はだれだった?」と助ける。
- 指を使う。1文に指1本で、お話のどこまで来たかが目に見える。
- おもしろいお話ができたら、3〜4コマの絵にかいてもらう。
話し直しをテストにしないようにしましょう。だれかが1文を忘れたら、その文を言った人がヒントを出せばいいのです。
お話が脱線したら
お話リレーは、いつもうまくいくとはかぎりません。よくある場面です。
- 何もかもへんてこになる。 空飛ぶソーセージだらけのお話も、りっぱなお話です。めちゃくちゃになりすぎたら、「よかった、ざんねん」のルールでお話に形がもどります。
- 子どもが何も思いつかない。 2つの選択肢を出します。「うさぎはドアを開ける?それともベッドの下にかくれる?」
- 1人がお話をひとりじめする。 大人も含めて、1回に1文を守ります。
- 前の文を無視する人がいる。 「それは赤いドアの家とどうつながるの?」とたずねて、もう一度考えてもらいます。
- お話が終わらない。 始める前に何周するか決めておきます。
| だいたいの年齢 | ためしてみること |
|---|---|
| 4〜5歳 | 2周。大人が「それでどうなったの?」と助ける。指を使い、手伝いながら話し直す |
| 6〜7歳 | 3周。どの文にも動物などのルールを1つ。みんなで順番どおりに話し直す |
| 8〜9歳 | 「よかった、ざんねん」やひみつの品物。結末を先に決めておく。1人で話し直す |
| 10歳から | ルールを2つ同時に。決まったジャンルのお話(昔話、なぞとき)。いちばんよかったお話を書きとめる |
年齢はあくまで目安で、子どもによってちがいます。
Dologiの「きく」には「どの おとが かわった?」という短いパズルがあります。メロディーを2回聞いて、ちがう音を見つけます。お話リレーと同じで、始めのほうだけでなく、どの部分もよく聞く必要があります。
まとめ
- 1人が1文ずつ足して、お話が2〜3周します。
- ルールは一度に1つ(どの文にも動物、よかったとざんねん)。前の文をよく聞くきっかけになります。
- 最後の話し直しタイムで、いちばん「聞く」力を使います。
- 短い番、2つの選択肢、決めておいた周の数で、遊びが続きます。
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