「見て、とれた! トングで青いのつかめたよ!」
4歳ごろになると、多くの子どもが何でも自分でやりたがります。自分で水をつぐ、ファスナーをしめる、はさみで切る。どれも、目と手がチームとして働くことが必要です。目がねらう場所を見つけ、手がそれを追いかけて、とちゅうで少しずつ直していきます。このチームワークは「目と手の協応」とよばれることが多く、特別なおもちゃではなく、くり返しの練習で育っていきます。
この記事では、家にありそうなもので遊べる3つのかんたんなあそびをしょうかいします。大きなビーズ通し、トングでポンポンつかみ、線にそったシールはりです。どれも短く、楽しく、「できた!」がはっきりわかるあそびです。
ビーズ、ポンポン、シールはどれも小さなものです。大きなビーズを選び、遊んでいるあいだはそばにいて、終わったら全部かたづけましょう。家に赤ちゃんや小さな子がいるときはとくに気をつけてください。
目と手がいっしょにすること
下のあそびは、どれも同じ3つのステップを練習します。
- 見る: 目がねらいを見つける。ビーズのあな、ポンポン、紙の上の線など。
- 手をのばす: 手がそこへ向かう。ゆっくり、ねらいをもって。
- たしかめて直す: はずれた? もう一度、ちょっと左へ。
速さは目的ではありません。ゆっくり、ていねいに合わせるときこそ練習になり、速さはあとから自然についてきます。
大きなビーズ通し
用意するもの: 大きなビーズ(木やプラスチック)、または太いストローやマカロニを短く切ったもの。くつひもか、ひも1本。
- ひもの片方のはしに大きな結び目を作るか、ビーズを1つ結んで、ぬけないようにします。
- もう片方のはしにテープをきつくまいて、くつひもの先のようにかたくします。
- 大きなビーズ5〜6こから始めます。子どもは片手でビーズを持ち、もう片方の手でひもの先をあなに通して、ひもを引きぬきます。
- もっとやさしく始めるなら:かわいた棒やストローをねんどのかたまりに立ててさし、ビーズを上から落とします。ぐらぐらしないので、目はねらうことだけに集中できます。
- むずかしくするなら:小さめのビーズ、やわらかいひも、首にかけられる長さのネックレス。
トングでポンポンつかみ
用意するもの: 小さめのトング(サラダ用、角ざとう用、小さな料理用など)、ポンポンか丸めたわた、おわん2つ。
- ポンポンを1つずつ、片方のおわんからもう片方へうつします。
- むずかしいのは、ちょうどいい強さでつまみ、ちょうどいいときにはなすことです。
- やさしくするなら:丸めたわたや紙を丸めたボールなど、大きくて軽いもの。トングのかわりに大きなスプーンでも。
- むずかしくするなら:製氷皿のくぼみに1つずつ入れる。色ごとに分けて入れる。
- あそびにするなら:段ボール箱に大きく口をあけた顔をかき、口の部分を切りぬいて、ポンポンを1つずつ「かいじゅうにごはん」。
線にそってシールはり
用意するもの: 紙、太いペン、丸や星などの小さなシール1シート。
- 紙のはしからはしまで太い線を1本かきます。まずはまっすぐ、次に波線、ジグザグ、うずまきにもちょうせん。
- 子どもはシールを1まいずつはがして、線の上にはっていきます。道にならべた飛び石のように。
- 台紙からシールをはがすこと自体が、指先のこまかい練習です。小さい子には、はしを少しめくっておいてあげましょう。
- やさしくするなら:線にそって丸をかき、どこにはるかわかるようにする。
- むずかしくするなら:線の両がわにはる。色のちがう2本の線をたどる。
- お話にするなら:線は道路、シールはおもちゃの車がとまる停留所。
短く、楽しく
- 5〜10分で十分です。子どもがまだやりたがっているうちに終わりにしましょう。
- テーブルにすわり、ものは手のとどくところに置きます。
- 結果だけでなく、がんばりに気づいて言葉にします。「ひもをしっかり持っていられたね」
- まずは子どもにやらせてみて、手伝うのはいちばん小さなところだけ。たとえば、ビーズをひもの先にかけるところ。
- ポンポンが落ちても、それは失敗ではなく、もう1回のチャンスです。
- お子さんの手の器用さの育ちについて気になることがあれば、かかりつけの医師や園の先生に相談してください。
| だいたいの年齢 | ためしてみること |
|---|---|
| 3歳ごろ | ねんどに立てた棒に大きなビーズを落とす。大きなスプーンや大きなトングでわたをうつす。太い線の上ならどこでも大きなシールをはる(おとながそばで) |
| 4歳ごろ | 先をテープでかためたひもに大きなビーズを通す。トングでポンポンをおわんからおわんへ。まっすぐな線やゆるい波線にそってシールをはる |
| 5歳ごろ | 小さめのビーズで長いネックレス。製氷皿のくぼみにポンポンを1つずつ。ジグザグやうずまきにそってシールをはる |
年齢はあくまで目安で、子どもによってちがいます。
Dologiの「しゅうちゅう」には「ぜんぶ タップ」のようなパズルがあり、星を全部など、言われたものをさがして1つずつタップします。目がさがして指が追いかける、同じチームワークの小さな画面版です。ビーズやトング、シールは、画面からはなれて手を動かす時間にしてください。
まとめ
- 目と手の協応とは、目が手をみちびくこと。4歳ごろは楽しく遊びながら育てるのにぴったりの時期です。
- 大きなビーズ通し、トングでポンポンうつし、線にそったシールはりは、家にあるものだけでできます。
- ねらうものの大きさを変えれば、どのあそびもやさしくもむずかしくもできます。
- 短い時間で、小さなものを使うときはそばにいて、楽しいうちに終わりにしましょう。
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