すべての記事

紙のふねにコインは何まいのる?

青い水にうかぶ赤い紙のふね、そこへ落ちていく黄色いコイン、左には出番を待つ黄色いコインの山が2つ。

紙のふねが、水をはったたらいにうかんでいます。コインを1まいのせ、もう1まいのせます。みんなが息をのみます。しずめてしまうのは、どのコインでしょう。

この小さな実験には、算数がたくさんつまっています。子どもは見つもり、1まいずつ数え、予想と結果をくらべ、ふねの形によってのせられる数が変わることに気づきます。

用意するもの

  • 水をはったたらいか大きなボウル。 タオルの上に置きます。
  • 紙。 長もちするふねにしたいときは、アルミホイルを使います。
  • 同じ種類のコインを20〜30まい。 ボタンやクリップでもかまいません。
  • 紙とえんぴつ。 結果を書くために使います。

コインは小さいので、ものを口に入れなくなった子ども向けの遊びです。水のそばには、かならずおとながいるようにします。

1分でできる箱のふね

おなじみの紙のふねを折れるご家庭は、それを使ってください。折れないときは、箱のふねのほうが早くでき、たいていたくさんのせられます。

  1. 紙を半分に切って、1まい使います。
  2. 4つのふちを、それぞれ指2本分のはばで上に折り、もう一度開きます。
  3. 4つのふちを立てます。かどごとに、あまった紙をつまんで小さな三角にし、かべにぴったり折りつけます。テープを1まいはると、とまります。

紙は、水の中で数分たつとやわらかくなります。それも遊びのうちです。1回ごとに新しいふねを使います。

予想する、のせる、数える

  1. 予想する。 「何まいのるかな?」さいしょのコインをのせる前に、みんなが数を書きます。
  2. のせる。 コインを1まいずつ、そっと置きながら、声に出して数えます。
  3. やめる。 水がふちをこえて入ったら、ふねはしずんだことにします。しずめたコインは数に入れません。
回 予想 のったコイン ちがい
1 5 12 7
2 11 14 3
3 15 13 2

おもしろいのは、さいごの列です。1回目からぴったり当てる人は、ほとんどいません。でも、結果が出るたびに、次の予想はよくなります。見つもりとは、数えることで直されていく予想のことです。

コインをどこに置くか

同じ種類のふねで、2回やってみます。

  • 1回目は、コインをぜんぶ片方のはしに置きます。
  • 2回目は、左に1まい、右に1まい、まん中に1まいと、ならして置きます。

先に予想をたずねます。片方のはしにのせたふねは、かたむいて、数まいで水が入ります。ならしてのせたふねは、ずっとたくさんのせられます。なぜそうなるのか、子ども自身のことばで説明してもらいましょう。「かたむいたから」で、じゅうぶんよい出だしです。

ふねを変えてみる

変えるのは1つだけで、ほかはぜんぶ同じにします。

変えること 先にたずねる問い
半分の紙のかわりに1まいの紙 大きいふねは、2ばいのコインをのせられる?
かべを高くして、底を小さくする 高くて細いふねは、広くて平らなふねに勝つ?
紙のかわりにアルミホイル 材料で数は変わる?
コインのかわりにボタン コインよりボタンのほうがたくさんのる? どうして?

子どもは、高いふねが勝つと思っていることが多く、広くて平らなふねの結果におどろきます。

同じたらいで、もっと算数

  • どれだけ多い? 1つのふねは14まい、もう1つは9まいのせました。ちがいはいくつ?
  • 2とびで数える。 両がわに1まいずつ、2まいいっしょにのせます。2、4、6、8。
  • 荷物のねだん。 コインがぜんぶ同じ金額なら、大きい子は、ふねがいくら運んでいたかを計算できます。
めやすの年齢 やってみること
4〜5歳 コインを1まいずつ声に出して数える。どちらのふねがたくさんのせたかを言う
6〜7歳 予想と結果を書く。2とびで数える
8〜9歳 「ちがい」の列がある表。片方のはしと、ならしてのせたときをくらべる
10歳から ふねの1か所を変えてくらべる。荷物のねだんを計算する

年齢はあくまでめやすで、子どもによってちがいます。

Dologiの「さんすう」にある「かぞえて こたえよう」パズルでは、質問されたものだけ、たとえば星だけを数えます。1つずつ、とばさず、2回数えない。同じ習慣の練習です。

まとめ

  • 紙のふね、水をはったたらい、ひとつかみのコインで、数える実験ができます。
  • 先に予想し、コインを1まいずつのせ、予想と結果をくらべます。
  • コインをならして置くと、片方のはしにつむよりも、たくさんのせられます。
  • ふねは1つずつ変えて、どうなったかは数えてたしかめます。

あわせて読みたい:うく?しずむ?の実験:先に予想して、それからためす