高いタワーを作りはじめた子が、とちゅうで大きいブロックがなくなり、ぐらぐらしてしまう。紙のまん中から絵をかきはじめて、太陽をかく場所がなくなってしまう。すぐにとりかかるのは小さな子にとって自然なことで、それでいいときもあります。でも、いったん止まって、先に計画することを学ぶと、イライラがぐっとへります。そしてこの力は、練習すれば育っていきます。
この記事では、計画がなぜ大切か、家で使えるかんたんな流れ、そして少し先を考える助けになる遊びや毎日の場面を紹介します。
なぜ先に計画するの?
- やり直しがへる。 1分の計画で、10分のやり直しがなくなることもあります。
- イライラがへる。 次に何をするか分かっている子は、つまってあきらめることが少なくなります。
- 自分でできることがふえる。 計画があれば、一歩ごとに「次は?」と聞かずに進められます。
- 大事な考える力。 計画は、心理学で「実行機能」とよばれるものの一部です。自分を整理して目標にたどりつくための、頭の力のことです。
計画は、まじめで長いものである必要はありません。小さな子なら、3つの文で十分です。
「言う・やる・ふりかえる」の流れ
この短い流れは、ほとんどどんな遊びにも使えます。
- 言う。 始める前に、子どもが計画を3ステップまでで話します。「まず大きいブロックを下において、次に中くらい、さいごに小さいのを上にのせる」。
- やる。 計画どおりにやってみます。大人はそばにいますが、手を出しすぎないようにします。
- ふりかえる。 終わったら、くらべてみます。「計画どおりにいった?ちがったところは?次はどうする?」
学びが起きるのは、ふりかえりのときです。計画のよしあしを決める必要はありません。うまくいったことに気づくだけで十分です。
毎日の中で練習できる場面
| 遊び・場面 | 計画の質問 | ふりかえりの質問 |
|---|---|---|
| ブロックあそび | 「何を作る?何から始める?」 | 「タワーは立った?何がよかった?」 |
| 絵をかく | 「絵に何をかく?どこに?」 | 「全部、紙に入った?」 |
| おでかけのしたく | 「何を持っていく?」 | 「わすれものはない?」 |
| 台所のお手伝い | 「始める前に、テーブルに何がいる?」 | 「足りないものはあった?」 |
| おでかけの日 | 「最初にどこへ行って、次は?」 | 「その順番、よかった?」 |
最初は週に1〜2回で十分です。毎回声に出して計画すると、つかれてしまうことがあります。
少し先を考える遊び
- 指でめいろ。 めいろに線を引く前に、指で道をたどってみます。行き止まりに当たっても、えんぴつのぐちゃぐちゃ線を残さずに学べます。
- タワーチャレンジ。 「このブロック10こだけでタワーを作れる?」順番によってうまくいくかどうかが変わることに、すぐ気づきます。
- 荷造りあそび。 ごっこ旅行の荷物をならべ、小さなかばんに何を入れるか、理由といっしょに選んでもらいます。
- ボードゲームやカードあそび。 かんたんなゲームの多くは、先を読むと有利になります。「ここに動いたら、次に何が起きるかな?」
- 「それからどうなる?」のお話。 お話のとちゅうで止めて、登場人物はどうしたらいいか、そのあと何が起きそうかを聞きます。
年齢による差は大きいです。4〜5歳の子の多くは1〜2ステップを計画でき、大きい子は3ステップ以上先を考えられることもよくあります。お子さんの今いるところから始めましょう。
Dologiの「くるまを うごかそう」パズルでは、車がかべにぶつからずに星をぜんぶ集められるように、動きのマスをうめます。車が走りだす前に道のりを全部計画する、まさに「先を考える」小さなパズルです。
計画が変わるとき
計画が上手な人とは、計画を一度も変えない人ではありません。計画がうまくいっていないと気づいて、直せる人です。
- 「プランB」の場所を作る。 「大きいブロックがなくなったら、かわりにどうする?」
- 計画どおりにできたことだけでなく、切りかえたこともほめる。 「タワーがかたむいてきたのに気づいて、順番を変えたね。すごい」。
- 大人もやってみせる。 「公園に行くつもりだったけど、雨だね。新しい計画を立てよう」。
- やさしく。 計画がうまくいかなくても、それは情報です。はずかしいまちがいではありません。
まとめ
- 先に計画すると、やり直しとイライラがへり、自分でできることがふえます。
- 3ステップまでの計画で、「言う・やる・ふりかえる」の流れを使いましょう。
- ブロック、お絵かき、おでかけのしたくなど、毎日の場面で練習しましょう。
- 先を考える遊びを楽しみ、計画を切りかえられたときにほめましょう。
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