小さな子に重ねカップをわたすと、早くから育つ考える力が働いているのが見えます。どれがどれの中に入るかな?小さいものから大きいもの、軽いものから重いものへとじゅんばんにならべることは、子どもが学校に行くずっと前から練習していることで、あとで学ぶ多くのことの土台になります。
2つのものをくらべるのは一歩目です。5つのものをじゅんばんにならべるには、何度もくらべて、それぞれがどこに入るかを覚えておかなければなりません。これは本物の考える力で、身近なもので練習できます。
じゅんばんにならべることが大切なわけ
- たくさんのものをくらべる。 「こっちのほうが大きい」から「これがいちばん大きい」へと進みます。
- すじ道を立てて考える。 赤いカップが青いカップより大きく、青いカップが黄色いカップより大きいなら、くらべなくても赤いカップは黄色いカップより大きいはずです。
- くらべることば。 小さい、もっと小さい、いちばん小さい。長い、もっと長い、いちばん長い。1番目、次、さいご。
- 算数の土台。 数直線、はかること、グラフを読むことは、どれもじゅんばんにならべる考え方の上になりたっています。
少しから始める
- まずは3つ。 長さのちがうえんぴつ3本、大きさのちがうぬいぐるみ3つ。
- 次は5つ。 5つになると、ぱっと見るだけでなく、やり方が必要になります。
- それから、もっと多く、または大きさが近いもの。 10こや、ほんの少ししかちがわないものだと、むずかしくなります。
重ねカップや重ねリングは、小さい子にぴったりです。じゅんばんがちがうと入らないので、自分でまちがいに気づけるからです。
ならべられるもの
大きさは分かりやすい始め方ですが、ほとんど何でもじゅんばんにならべられます。
| ならべ方 | ためしてみるもの |
|---|---|
| 長さ | えんぴつ、ストロー、リボン、スプーン |
| 高さ | 人形、植木ばち、家族 |
| 重さ | じゃがいも、りんご、ぶどう1つぶ(まず手で持って、次に台所のはかりでたしかめる) |
| 音の大きさ | 手をたたく音、すず、ささやき声、たいこ |
| 色のこさ | うすい青からこい青までの紙の帯 |
| 時間 | 赤ちゃんのころから今までの写真、料理の手順 |
重さでならべるのは、とくにおもしろいです。大きいものがいつも重いとはかぎらないからです。大きなふうせんは、小さな石より軽いのです。
ためしてみたいやり方
3つより多くならべるときは、やり方があると助かります。
- いちばん小さいものから見つける。 いちばん小さいものをえらんで、はじめにおきます。次に、のこりの中でいちばん小さいものを見つけます。これをくり返します。
- 新しいのはどこに入る? 1つから始めます。次のものを取って、前か後ろかを決めます。新しいものは、となりとくらべながら自分の場所を見つけます。
- はしをそろえる。 長さをくらべるときは、全部の片方のはしをテーブルのへりにそろえます。そうしないと、短いえんぴつが長く見えてしまいます。
どのやり方を使ったか、子どもに聞いてみましょう。自分のやり方を説明するのも、考えることの一部です。
よくあるかんちがい
- はしがそろっていない。 前に出ているえんぴつは長く見えます。全部を同じ線から始めるやり方を見せましょう。
- 2つのとくちょうがまざる。 背が高くて細いコップと、背がひくくて太いコップ。どちらが「大きい」?高さのことか、どれだけ入るかのことかで答えがかわります。何でならべているのか、話し合いましょう。
- 大きいと重い。 ふうせんと石でためしてみましょう。
遊び
- どこに入る? えんぴつ5本をじゅんばんにならべ、新しい1本を正しい場所に入れてもらいます。
- 入れかえを見つけよう。 子どもが目をつぶっているあいだに、ならべた列の2つを入れかえます。まちがいを見つけて直せるかな?
- 家族でならぼう。 背の順にならび、次に年の順にならびます。同じじゅんばんになるかな?
- 手のはかり。 2つのものを持って、どちらが重いか当て、台所のはかりでたしかめて、全部をじゅんばんにならべます。
年れい別のアイデア
- 4〜5さい: 重ねカップ、3〜5つのものを大きさでならべる、大きい・もっと大きい・いちばん大きいということば。
- 6〜7さい: 5〜10このもの、長さや重さでならべる、「いちばん小さいものから見つける」やり方。
- 8さいくらいから: 大きさが近いもの、分かりにくいとくちょう(音の大きさ、時間)でならべる、すじ道を説明する。
まとめ
- じゅんばんにならべるとは、たくさんのものをくらべて、それぞれの場所を覚えておくことです。
- 3つから始めて、次に5つ、それからもっと多く、または大きさが近いものにしましょう。
- 大きさだけでなく、長さ、高さ、重さ、音の大きさ、色のこさ、時間でもならべましょう。
- 「いちばん小さいものから見つける」「新しいのはどこに入る?」などのやり方を伝え、はしはいつもそろえましょう。
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