「部屋を片づけなさい!」 おとなにとっては1つの仕事です。でも、床いっぱいの車、積み木、クレヨン、ぬいぐるみを前にした5歳の子にとっては、どこから手をつければいいかわからない、大きなちらかりです。
コツは、1回に1つだけ、はっきりしたルールを出すこと。「赤いものは全部この箱に」なら、子どもにもできて、終わらせられます。しかもそれは、なかま分けの練習です。1つずつものを見て、1つの特ちょうをたしかめて、どこに入るか決める。片づけをゲームに変える方法をいくつか紹介します。
絵のラベルをはった箱
どの箱に何を入れるかがわかって、はじめてなかま分けができます。まだ字が読めない子には、ラベルに絵をかきましょう。車、積み木、クレヨン、ぬいぐるみ。子ども自身にかいてもらえば、なおよしです。
かんたんな箱やかごがいくつかあれば十分です。分ける種類が多すぎると難しくなるので、3つか4つから始めましょう。
5つのおかたづけゲーム
- 色のレース。 「まずは赤いもの全部!」 床の赤いものをさがして片づけます。次は黄色、その次は青。1回に1色なら、仕事が小さくまとまります。
- 時間との勝負。 砂時計をひっくり返すか、歌を1曲かけます。終わるまでにいくつ片づけられるかな? 次は記録をこえてみましょう。
- 数えながら片づけ。 始める前に聞きます。「床に車は何台あると思う?」 箱に入れながらいっしょに数えて、予想とくらべます。
- ルールチェンジ。 とちゅうでルールを変えます。「今度はタイヤがついているものだけ」 次は「やわらかいもの」、その次は「手より小さいもの」。ルールからルールへ切りかえるのは思ったより難しく、やわらかく考える力のよい練習です。
- わたしのルールを当てて。 理由を言わずに、3つのものを箱に入れます。子どもはそれを見てルールを当て、続きを片づけます。次は交代して、子どもがひみつのルールを決め、おとなが当てます。
2つの箱に入りそうなおもちゃ
いつか子どもは赤い車を持ち上げて聞くでしょう。「これは赤いものの箱? それとも車の箱?」
それはこまったことではなく、すばらしい問いです。話してみましょう。「赤くて、しかも車だね。どちらのなかまにも入るんだ」 そのうえで、家のルールを決めます。たとえば、おもちゃ箱のルール(車は車といっしょ)を色のゲームより優先する、など。1つのものが同時に2つのなかまに入ることに気づくのは、なかま分けの大事な一歩です。
片づけを重くしないために
- いっしょに片づける。 特に小さい子とは、ドアのところから指示するより、となりでいっしょに片づけましょう。
- 短く。 片づけは10分で十分です。砂時計があれば終わりが見えます。
- 同じ時間、同じ場所。 夕ごはんの前やねる前の小さな片づけのほうが、週1回の大そうじよりも早く習慣になります。
- がんばりを言葉に。 「青いもの全部見つけたね。ソファの下のまで!」
| だいたいの年齢 | ためしてみること |
|---|---|
| 3〜4歳 | 絵のラベルの箱を2つか3つ。色のレース。となりでいっしょに片づける |
| 5〜6歳 | 時間との勝負。箱に入れながらおもちゃを数える。ルールチェンジを1回 |
| 7〜8歳 | ルールチェンジを何回も。わたしのルールを当てて。2つの箱に入るおもちゃについて話す |
| 9歳から | 箱の分け方を自分で考える。新しいルールを作る。みんなで使う場所をチームで片づける |
年齢はあくまで目安で、子どもによってちがいます。
Dologiの「ろんり」には「ふたつの わ」というパズルがあります。重なった2つの輪に、それぞれラベルがついています。両方のラベルに合うものはまん中に入ります。赤くて車でもある、あの赤い車のように。
まとめ
- 「部屋を片づけて」は大きすぎます。1回に1つのはっきりしたルールなら、子どもにもできます。
- 箱に絵のラベルをはれば、字が読めなくてもなかま分けができます。
- 色のレース、砂時計、数えること、ルールチェンジで、片づけがなかま分けの練習に変わります。
- 2つの箱に入りそうなおもちゃは、2つのなかまに同時に入ることを話すよい機会です。
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