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急いで計算ミス:見直しの習慣を身につけるために

砂時計、横に置かれた鉛筆、虫めがね、チェックマークが、間をあけて1列にならんでいる。

宿題が返ってきて、38 + 47 = 75 と書いてあります。「もう一度見てみて」と声をかけると、お子さまは2秒で直しました。85。やり方はわかっていたのです。ただ、急いでいただけでした。こうしたミスは、親子どちらにとってももどかしいものです。そして「ていねいにやりなさい」と言っても、あまり効果はありません。何をすればよいのかが伝わらないからです。

この記事では、こうしたミスが起こる理由と、6歳から11歳くらいの子が使える具体的な見直しの方法、そして見直しを罰ではなく習慣にするためのアイデアを紹介します。

ミスが起こる理由

  • 終わらせることが目的になる。 計算ドリルを「早く片づけるもの」と思っている子は多いものです。速いことが成功のように感じられます。
  • 頭がいっぱいになる。 くり上がりを覚えていたり、次の手順を考えていたりすると、数字や記号を見失うことがあります。
  • 写しまちがい。 6 が 9 に、47 が 74 になる。数字が別の位置に入ってしまう。
  • 記号を見落とす。 2つの数を見て、ひき算の記号なのにたしてしまう。
  • 見直しのやり方を教わっていない。 「見直しなさい」は、見直しがどういうものかを知っていてはじめて役に立ちます。

これは、お子さまがなまけているとか「算数がにがて」という意味ではありません。大人でもミスはします。ちがいは、大人はミスを見つけるいくつかの方法を身につけていることです。

計算の前に:記号を読んで、見当をつける

始める前の小さな習慣が2つあるだけで、多くのミスを防げます。

  1. 記号を指さして、声に出す。 「たす」か「ひく」か。1秒でできて、いちばん多い取りちがえを防げます。
  2. おおよその答えを考える。 数を切りのよい数にして、かんたんな式にします。38 + 47 は 40 + 50 くらいなので、答えは 90 に近いはずです。そうすると、75 や 805 という答えはすぐにおかしいと気づけます。

小さい子には、もっとやさしい言葉で聞いてみましょう。「答えは、最初の数より大きくなる? 小さくなる?」

計算のあと:えんぴつを置いて見直す

終わったら、いったんえんぴつを置いてもらいます。それから、次のどれかを試します。全部やる必要はありません。その計算に合うものを選びましょう。

見直しの方法 やり方 れい
見当と比べる 答えは、おおよその答えに近い? 38 + 47:見当は約90、答えは85。近いです。
逆算する 計算をもどして、はじめの数にもどるか見る 85 − 47 = 38 なので、38 + 47 = 85 は正しい
一の位を見る 一の位だけで、答えの終わりの数字がわかる 8 + 7 = 15 なので、38 + 47 は 5 で終わるはず
問題を読み直す 数をまちがえずに写した? 記号は合っている? 問題は 47。74 と書いていない?

逆算はとくに役に立ちます。ひき算でたし算を、たし算でひき算を確かめられ、のちにはかけ算でわり算も確かめられます。計算どうしがつながっていることもわかるので、理解も深まります。

見直しを習慣にする

  • 見直しの時間をつくる。 宿題に10分かかるなら、最後の2分は見直しにあてます。目標は早く終わることではなく、終えて見直すことです。
  • 「この列にまちがいが1つあるよ」と伝える。 まちがいを指さす代わりに、いくつあるか、だいたいどこを見ればよいかを伝えます。自分で見つけるほうが、教えられるよりずっと身につきます。
  • 「まちがいをつかまえて」ゲームをする。 大人がいくつか計算を声に出して(または紙に書いて)やり、わざとミスを1つまぜます。お子さまの役目は、それをつかまえること。子どもは大人を直すのが大好きで、プレッシャーなしに見直しの練習ができます。
  • 「わたしのよくあるミス」リストを作る。 くり上がりをよく忘れる子もいれば、6 と 9 を取りちがえる子もいます。短いリスト(「くり上がりを見る」「6 と 9 を見る」)があると、見直しが早く、ねらいも定まります。
  • 速さではなく、見直しをほめる。 「速かったね」より「自分で見つけたね!」のほうが、かけたい言葉です。

算数だけでなくどんな課題でもミスが多い場合や、練習してもミスが減るどころか増えていく場合は、教室でふだんの様子を見ている担任の先生に相談してみてください。

おだやかな練習が助けになる

子どもは、まちがえることをこわがらないときのほうが、上手に見直せます。評価されていると感じる子は、早く終わらせようと急いだり、まちがいを探さずにかくしたりしがちです。

Dologiでは、まちがえた答えを赤で示しません。お子さまは、ただもう一度やってみようとさそわれるだけです。大さわぎせずにパズルをもう一度見直すそのひとときは、見直しの習慣の小さなかたちです。

まとめ

  • ミスの多くは、理解ではなく急ぎすぎから起こります。「気をつけて」では助けにならず、具体的な見直しの方法が助けになります。
  • 計算の前:記号を声に出し、おおよその答えを考える。
  • 計算のあと:えんぴつを置いて、見当と比べる、逆算する、一の位を見る。
  • 見直しを課題の一部にし、「まちがいをつかまえて」ゲームをして、自分でミスを見つけたときにほめる。

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