すべての記事

子どもとチェス:何歳から始める? 本当に身につくことは?

左にポーン、まん中に黒いマスと白いマスがならぶチェス盤のかど、右にキングがあります。

子どもにチェスを教えたほうがいいのか、いつ教えたらいいのか、なやむ保護者は多いものです。チェスで頭がよくなる、算数ができるようになる、といった大きな話もよく聞きます。でも、そうした話は少し気をつけて聞くのがよさそうです。何かを「のばす」ためでなくても、チェスはやる価値のあるゲームです。

チェスがくれるのは、ゆたかで落ち着いたゲームの時間です。子どもは自分の番を待つこと、あいての作戦を考えること、自分の選んだ結果を受けとめることを練習します。この記事では、何歳ごろから向いているか、一歩ずつの教え方、楽しくつづけるコツを紹介します。

何歳から始める?

決まった年れいはありません。おおよその目安です。

  • 4〜5さいごろ: こまや盤が好きな子は多く、かんたんな遊びで1〜2しゅるいのこまの動かし方を学べます。1回の対局を最後までやるのは、たいてい長すぎます。
  • 6〜7さいごろ: 多くの子がすべての動きをおぼえ、手助けがあれば短い対局ができます。ボードゲームが好きな子ならなおさらです。
  • 8さいくらいから: 作戦やこまを守ること、かんたんな戦術を考え始められます。

いちばんのサインは年れいではなく、きょうみです。何度も「やりたい」と言うなら、次のステップに進む準備ができています。数分であきてしまうなら、短くして別の日にまたやりましょう。

こまは1つずつ教える

6しゅるいのこまとすべてのルールをいっぺんにおぼえるのは、たいへんすぎます。1〜2しゅるいずつ、それぞれミニゲームといっしょに教えましょう。

ミニゲーム 使うこま 練習できること
ポーン競走 ポーンだけ 前に進む、ななめにとる、先に反対がわに着く
ルークのかり ルーク1つとポーン数こ まっすぐ動く、とり方を計画する
ナイトのジャンプ ナイト1つ ふしぎなL字の動き
キングを守れ キングと数このこま キングを安全にする、チェックの考え方

ミニゲームがかんたんに感じられるまで遊んだら、新しいこまを足します。ふつうの対局をするころには、どのこまもなじみになっています。

1手ごとの安全チェック

はじめのころの対局の多くは、かんたんにとられる場所にこまをおいたままにして負けてしまいます。まるばつゲームの質問ににた、短い安全チェックを教えましょう。

  1. 「あいては今、何をした?何をねらっている?」
  2. 「今から動かすこまは、動いた先で安全?」
  3. 「動かしたあと、守られていない自分のこまはない?」

はじめはいっしょに声に出して聞きましょう。「うーん、わたしのナイトがあそこに動いたね。今、何がとれる?」あいてのがわから盤を見るこの習かんは、チェスが教えてくれるいちばん大切なことのひとつです。

子どもが練習していること

大げさにいわなくても、チェスでは次のことをくりかえし練習できます。

  • がまん強さ: 自分の番を待ち、あわてて動かさない。
  • 先を考える力: 「こうしたら、次はどうなる?」と考える。
  • ほかの人の見方: あいてが何をしようとしているか想像する。
  • まちがいとのつきあい方: だれでもこまを失い、対局に負けます。それも学びのうちです。
  • 集中力: 1回の対局には、長い時間の集中が必要です。

こうした力はゆっくり育ち、まずゲームの中であらわれます。ほかのことにも生きるかどうかは、子どもによってちがいます。

楽しくつづけるコツ

  • 対局は短く。 涙で終わる長い対局より、ミニゲームや短い時間のほうがいい。
  • ときどき同じチームで遊ぶ。 いちばんいい手を、声に出していっしょに考えます。
  • 練習中は「待った」をゆるす。 「本当にいい?クイーンを見てごらん」と声をかけるのはずるではなく、教えることです。
  • 負けについて話す。 いい手は、あいての手でもほめ、対局のあとはあくしゅをしましょう。
  • 夢中になったら、クラブも。 もっとやりたいなら、学校や近くのチェスクラブで新しい友だちやあいてに出会えます。

Dologiにチェスはありませんが、「ポイントを きりかえよう」パズルではにた考え方を使います。電車が正しい駅に着くように線路のポイントを切りかえ、電車が出発する前に道すじ全体を頭の中でたどります。指す前に手をたしかめるのと、少しにています。

まとめ

  • ぴったりの年れいはありません。5さいごろからミニゲーム、6〜7さいごろからふつうの対局を始められる子が多いです。
  • こまは1つずつ、ミニゲームといっしょに教えましょう。
  • 1手ごとに短い安全チェックを練習しましょう。
  • がまん強さ、先を考える力、フェアプレーを大切にし、対局は短く楽しく。

あわせて読みたい:子どもとまるばつゲーム:1手先を考える練習