かさねた紙コップは、いちばん手軽な組み立ておもちゃの1つです。軽くて、たおれてもほとんど音がせず、5分かけて作ったタワーも10秒で片づけられます。
紙コップをつむ遊びには、思った以上に学びがあります。バランス、先を考えること、1だんごとに大きくなる数のきまり、そして、ぜんぶくずれたあとにもう一度始める落ち着きです。
用意するもの
- 同じ大きさのコップを20〜30こ。 紙でもプラスチックでもかまいません。
- 平らな場所。 高いタワーは、テーブルよりゆかが向いています。
- 厚紙を何まいか。 あとで「階」のあるタワーを作りたいときに使います。
定番のピラミッド
- コップ4つをさかさまにして、横1列にぴったりならべます。
- その上に3つ。1つずつ、下の2つにまたがるようにのせます。
- 次に2つ、さいごに1つ。
どのコップも、下の2つの上にのっています。小さな橋のようです。ピラミッドがしっかり立つのはそのためです。子どもにも気づかせてあげましょう。「このコップは、何の上にのっているかな?」
だんの中のきまり
表紙の絵のピラミッドのコップを数えます。3こ、6こ、10こ。順番に作って、数を書いておきます。
| いちばん下のだんのコップ | ぜんぶのコップ |
|---|---|
| 2 | 3 |
| 3 | 6 |
| 4 | 10 |
| 5 | 15 |
| 6 | 21 |
何に気づくか、子どもにたずねます。新しいピラミッドには、新しいいちばん下のだんと同じ数だけ、コップがよけいに必要です。3こふえ、次は4こふえ、その次は5こふえます。それが分かったら、作る前に次を予想します。いちばん下が7こなら、28こ必要なはずです。
次は問いをひっくり返します。「コップが20こあるよ。いちばん大きいピラミッドはどれが作れる? 何こあまる?」
5つのチャレンジ
| チャレンジ | やり方 |
|---|---|
| いちばん高いタワー | コップ12こで、形は自由。高さを手のひらのはばで測る |
| お手本のまね | おうちの方が小さな形を作り、子どもがとなりにそっくり同じものを作る |
| 絵から作る | 前から見たタワーを絵にかく。子どもは絵だけを見て作る |
| かべ? ピラミッド? | コップをまっすぐ上につみ重ねたかべと、下の2つにまたがるようにつんだかべを作る。テーブルを軽くたたくと、どちらがのこる? |
| 階のあるタワー | コップ4つの上に厚紙をのせると、1階分。20こで何階まで作れる? |
4つ目は、ほんとうの実験です。先に結果を予想してもらい、あとで自分のことばで説明してもらいましょう。
タワーがたおれたら
タワーはたおれます。それも、何度も。それは遊びの一部で、失敗ではありません。
少し待ってから、たずねます。「どこからたおれ始めたかな? 何をかえられるかな?」。よくある発見は、土台を広くすること、下の2つのちょうどまん中にのせること、てっぺんの近くでは手をゆっくり動かすことです。
くやしさが大きくなったら、うまくいく小さなピラミッドにもどって、1だんずつふやします。
| めやすの年齢 | やってみること |
|---|---|
| 4〜5歳 | 3こと6このピラミッド。だんごとにコップを数える |
| 6〜7歳 | 10こと15このピラミッド。ぜんぶの数を予想する。お手本のまね |
| 8〜9歳 | 表ときまり。決まった数のコップで作れるいちばん大きなピラミッド。階のあるタワー |
| 10歳から | 9こ、4こ、1こと正方形につんだピラミッド。ほかの人がかいた絵から作る |
年齢はあくまでめやすで、子どもによってちがいます。
Dologiの「くうかん」にある「つみき かぞえ」パズルでは、つみ重なったつみきをぜんぶ数えます。下や後ろにかくれているものもふくめてです。形を1だんずつ見るという、同じ習慣です。
まとめ
- 紙コップは、手軽でしずかで、数秒で片づく組み立ておもちゃです。
- ピラミッドでは、どのコップも下の2つにのっています。だから、たおれにくいのです。
- だんを数えます。3、6、10、15。ふえる数は、1つずつ大きくなります。
- たおれたら、どこから始まったか、何をかえるかをたずねましょう。
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