片手がふくろの中に入ります。目は外にのこったまま。「つめたい……つるつる……はしっこが丸い……スプーンだ!」
見えないので、子どもは指先で手がかりを集め、それをことばにして、考えて答えにたどりつかなければなりません。しずかで集中する遊びです。1、2分のあいだ、注意がぜんぶ片手に集まります。この記事では、遊び方と、子どもの成長に合わせて遊びを広げる方法を紹介します。
用意するもの
- 中が見えないふくろ。 布のふくろ、まくらカバー、小さなものなら長いくつしたでも。手が入るあなをあけた箱でもかまいません。
- よく知っているものを8〜10こ。 スプーン、かぎ、えんぴつ、ボール、みかん、おもちゃの車、せんたくばさみ、くし、スポンジ、ボタン。
安全なものだけをえらびます。とがったもの、われやすいもの、熱いもの、べたべたするものは使いません。
遊び方
- 子どもがよそを向いているあいだに、ものを1つふくろに入れます。
- 片手を入れます。 のぞきません。
- 当てる前に、説明します。 さわって分かることを3つ言います。「かたい、長い、つめたい」。名前を言うのはそのあとです。
- 取り出して、たしかめます。
3つ目が、この遊びの中心です。これがないと、子どもはさいしょに思いついたことをすぐに言ってしまいます。これがあると、ゆっくりになり、しょうこを集め、それを言うことばをさがします。答えがちがっていたときも、説明があれば理由が分かります。「丸いって言ったね。もう一度さわってみて。どこもぜんぶ丸い?」
手で感じたことを言うことば
子どもは、言えることよりも多くのことを感じています。遊びながら、ことばをわたしてあげましょう。
| 気をつけて感じること | 役に立つことば |
|---|---|
| 表面 | つるつる、ざらざら、でこぼこ、ふわふわ |
| かたさ | かたい、やわらかい、ぎゅっとつぶれる、まがる |
| あたたかさ | つめたい、ひんやり、あたたかい |
| 形 | 丸い、平たい、長い、とがっている、あながある、角がある |
| 大きさと重さ | 重い、軽い、手におさまる、手より長い |
こうたずねるのもよい方法です。「ほかに分かることはある?」
5つのレベル
| レベル | やり方 |
|---|---|
| 1. 名前を言う | ふくろにものを1つ。説明してから、何かを言う |
| 2. 見つける | ふくろにものをいくつか。見ないで「かぎを見つけて」 |
| 3. ふたごを見つける | テーブルの上に1つ。同じものを、ふくろの中のいくつかの中からさがす |
| 4. ほとんど同じ | にたものをいっしょに入れる。コインとボタン、えんぴつとクレヨン、みかんとボール |
| 5. ほかの人に説明する | 1人がさわって説明する。ほかの人は、そのことばだけで当てる |
レベル4では、ていねいな指先がほんとうに大事になります。コインとボタンは、どちらも小さくて丸くて平たい。ちがいは細かいところにあります。あな、ふち、重さ。
レベル5では遊びがひっくり返ります。説明する人は、いちばん伝わる手がかりをえらばなければなりません。聞く人は、ことばから形を思いうかべなければなりません。
コツ
- 大人も自分の番をやります。 そして考えを声に出します。「軽くて、少しまがるね。じゃあ金ぞくじゃないな」
- ちがう答えをせかしません。 どうしてそう思ったのかをたずねて、もう一度さわってもらいます。
- 見えないところに手を入れるのがいやな子もいます。 まずは子どもにふくろへ入れる役をしてもらうか、ふたのない箱に布をかけて使いましょう。
| めやすの年齢 | やってみること |
|---|---|
| 4〜5歳 | よく知っていて、はっきりちがうものを1つずつ。ことばは大人がわたす |
| 6〜7歳 | 当てる前に3つ言う。いくつかの中から「見つける」 |
| 8〜9歳 | ほとんど同じもの。ほかの人が当てられるように説明する |
| 10歳から | さわっただけで絵にかいてから、取り出す |
年齢はあくまでめやすで、子どもによってちがいます。
Dologiの「しゅうちゅう」にある「かげを さがそう」パズルも、にた考え方でできています。色も細かいところもない、りんかくだけからものを見分けます。少ない手がかりによく注意することが大切です。
まとめ
- 片手はふくろの中、目は外。手がかりは、さわることからだけ。
- まず3つ説明して、それから当てて、たしかめます。
- 表面、かたさ、あたたかさ、形、大きさ、重さのことばをわたしましょう。
- ふたごさがし、にたものの見分け、ほかの人への説明へと進めます。
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