月曜日には、ただのかたくてかわいた豆。水曜日には、小さな白い根が出てきました。週末には、2まいの小さな葉がついた緑の芽が。何もかくれていないとうめいなコップの中で、これが毎日少しずつ起こるのを見るのは、小さな子にとって魔法のように感じられます。
そしてこれは本物の科学でもあります。豆を育てると、子どもはよく観察し、見たことを記録し、くらべて、説明することを学びます。科学者が使うのと同じステップです。この記事では、準備のしかたと、見ることを考えることに変える方法を紹介します。
豆がはじめての研究にぴったりな理由
- 早い。 多くの豆は数日で芽を出しはじめるので、長く待たなくてすみます。
- よく見える。 とうめいなコップなら、根、芽、葉が出てくるのがぜんぶ見えます。
- 毎日変わる。 だから、もう一度見て記録する理由があります。
- 安くてかんたん。 台所にあるかわいた豆が数つぶあれば十分です。
用意するものと準備のしかた
- とうめいなプラスチックのコップか、ガラスのびん。
- 脱脂綿か、折りたたんだキッチンペーパー。
- かわいた豆を2〜3つぶ(そら豆、いんげん豆、緑豆など)。
- 少しの水。
- しめらせた脱脂綿や紙を、 ぎゅうぎゅうにしないようにコップに入れます。
- 豆を脱脂綿とコップのかべのあいだに入れて、 外から見えるようにします。
- 水を少し足して、 脱脂綿がしめっているけれど水びたしにならないようにします。
- 窓辺など明るい所に置き、 毎日しめっているかたしかめます。
豆は育てるためのもので、食べるものではないことを子どもに伝えましょう。まだ物を口に入れる小さな子からは、小さな種をはなしておきます。
毎日観察して記録する
朝ごはんのあとなど、時間を決めていっしょに見ましょう。
- 見たものを絵にかく。 1日1まいの小さな絵を、ノートや細長い紙にかきます。
- 芽の長さをはかる。 ものさしを使うか、コップのとなりに細長い紙を立てて高さにしるしをつけます。
- ようすを表す言葉を使う: 「根は白くて、くるんとしてる」「葉はまだたたまれてる」。
- 虫めがねがあれば使う。 根の細かい毛を見てみましょう。
| 日 | 見えたこと | 芽の高さ |
|---|---|---|
| 1 | 豆が大きくなって、しわしわに見える | まだない |
| 3 | 白い根が出てきた | まだない |
| 5 | 緑の芽が上にのびてきた | 少し |
| 8 | 2まいの葉がひらいた | もっと高い |
1週間分の絵を見かえすと、子どもは思っていた以上にたくさん変わったことに気づきます。
公平な実験:明るい所と暗い所
豆が育つのを1回見たら、かんたんな実験をしてみましょう。
- 同じ豆、同じ水の量で、 コップを2つ同じように用意します。
- ひとつは明るい所に、 もうひとつは暗い戸だなの中に置きます。
- まず予想を聞きます: 「どっちがよく育つと思う?どうしてそう思う?」
- 毎日、両方を観察して記録します。
豆は暗い所でも芽を出しはじめることがよくあります。種の中に栄養がたくわえられているからです。でも、暗い所で育った芽は、たいてい白っぽく黄色っぽくなり、光をさがすようにひょろりと長くのびることがあります。どうしてか話し合ってみましょう。
公平な実験の考え方を説明しましょう。ひとつのことだけをちがうようにして、ほかは全部同じにすると、そのひとつがちがいを生んだと分かります。
科学者のように考える
科学者も、子どもが練習しているのと同じステップをふんでいます。
- 問いを立てる: 「豆が育つには何が必要?」
- 予想する: 「光がいると思う」。
- 観察して記録する: 絵、長さ、表。
- くらべる: 明るい所のコップと暗い所のコップ。
- 説明する: 「暗い所のは白っぽくなった。光があると葉が緑になるのかも」。
もうひとつかんたんな実験があります。芽が出たら、葉が窓と反対を向くようにコップを回してみましょう。数日たつと、どうなるかな?
Dologiの「さんすう」のテーマにある「じゅんばんに ならべよう」のパズルでは、タワーやえんぴつなどをひくい順や短い順にならべます。毎日芽の高さをはかるときと同じ、高さくらべです。
まとめ
- しめった脱脂綿を入れたとうめいなコップの豆は、早くてよく見える、はじめての理科の研究です。
- 毎日同じ時間に観察し、絵、長さ、かんたんな表で記録しましょう。
- 明るい所と暗い所にコップを置く公平な実験を、先に予想してからためしましょう。
- 問いを立てる、予想する、観察する、記録する、くらべる、説明する、という科学者のステップを練習しましょう。
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