「ハチだ!」と、花の上のしまもようの虫を指さして子どもがさけびます。もう少し長く見ると、体がふわふわしていないこと、空中の一か所に止まっていること、とても大きな目をしていることに気づくかもしれません。ちがう虫かもしれませんね。子どもも大人も、何かを一瞬で決めて、そこで見るのをやめてしまうことがよくあります。
観察とは、注意深く見て、細かいところに気づき、それから決めることです。理科、図工、読むこと、問題を解くことの土台になります。そして、家での短く楽しい活動で、とてもよくきたえられます。この記事では、そんな活動をいくつか紹介します。
子どもがすぐ決めつけてしまう理由
- すばやく当てるのは気持ちいい。 すぐに名前を言えるのはうれしいし、当たることも多いのです。
- 目立つものに注意が向く。 あざやかな色や動きに目がいき、小さなところは見落とされます。
- どこを見ればいいか、まだ分からない。 形、大きさ、手ざわり、もようなどに気づく力は、練習で育ちます。
当てずっぽうをやめさせるのが目的ではありません。「決める前に、もう一度見る」という習慣をひとつ足すことが目的です。
「くわしく説明しよう」あそび
身近なものをひとつ選びます。貝がら、かぎ、くだもの、おもちゃなど。
- かわりばんこに、気づいたことをひとつずつ言う。 「オレンジ色」「小さなぶつぶつがある」「上に緑のところがある」。
- だれも新しいことを見つけられなくなるまで続けます。
- 五感を安全に使う: 手ざわりをたしかめる、においをかぐ、音がするか聞いてみる。
- 最後に、見つけたことを数える。 「オレンジひとつで、12こも見つけたね!」
次は記録をやぶれるか、ためしてみましょう。ふつうのものにこんなに見るところがあるのかと、子どもはおどろきます。
見る、かくす、思い出す
短い記おくのチャレンジで、注意力がとぎすまされます。
- 10びょうのおぼん: おぼんに5〜6このものを置き、10びょう見てからかくします。「何があった?」
- 何が変わった? いっしょにたなやテーブルを見て、目をつぶっているあいだにだれかがひとつ動かし、変わったところをさがします。
- 思い出してかく: かんたんなものを20びょう見て、かくしてから絵にかきます。そのあと本物とくらべます。
小さくかんたんなところから始めて、楽しんでいるときだけむずかしくしましょう。
2つのものをくらべる
くらべることは、細かいところに気づくいちばんの方法のひとつです。
- 2まいの葉っぱ: 同じ木から葉っぱを2まいとります。「同じところは?ちがうところは?」ふち、葉脈、色、大きさを見ます。
- 石2つ、りんご2こ、くつ2足: 同じ質問は、ほとんど何にでも使えます。
- 虫めがねがあれば使う。 葉っぱには細かい毛が、石にはきらきらが見えてきます。
| 見るところ | 聞いてみたい質問 |
|---|---|
| 形 | 「まるい?とがってる?長い?ひらたい?」 |
| 大きさ | 「どっちが大きい?どのくらい?」 |
| 色 | 「全部同じ色?点やしまはある?」 |
| 手ざわり | 「つるつる?ざらざら?やわらかい?でこぼこ?」 |
| 部分 | 「どんな部分がある?いくつ?」 |
「ゆっくり見るさんぽ」
週に1回、どこかへ行くためではなく、見ることが目的の短いさんぽをしてみましょう。
- テーマを決める: まるいもの、赤いもの、小さな生きもの。
- 何度も立ち止まり、子どもの目の高さまでしゃがみます。
- 2つの質問を使う: 「何に気づいた?」と「何がふしぎ?」。1つめは観察を、2つめはそれを好奇心に変えます。
- 見つけたものを集めたり、小さなノートにかいたりします。
決める前に、よく見る
子どもがすぐに決めつけたら、やさしくもう一度見るようさそいましょう。
- 「どうしてハチだと思ったの?もう一回見てみよう」。
- 「合わないところはある?」
- 「ほかのものかもしれない?」
この習慣は虫のことだけでなく、算数でも、読むことでも、友だちとの関係でも役に立ちます。
Dologiの「しゅうちゅう」のテーマには、2つの場面をくらべて変わったところをタップする「まちがいさがし」のパズルがあり、よく見る練習を楽しくできます。
まとめ
- 観察とは、何かを決める前に、注意深く見て細かいところに気づくことです。
- 身近なもので「くわしく説明しよう」あそびをして、家族の記録にちょうせんしましょう。
- 見ておぼえる短い遊びをし、にている2つのものをならべてくらべましょう。
- ゆっくり見るさんぽでは「何に気づいた?何がふしぎ?」と聞き、決める前にもう一度見るようさそいましょう。
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