「すべり台の下におばけがいるよ!」「きょうおばあちゃんが来るよ」「友だちはねこを100ぴきかってるんだって」。子どもはいろいろなことを、自信たっぷりに言います。やさしく「どうして分かるの?」と聞くと、その考えがどこから来たのかを考えるきっかけになります。自分で見たのか、だれかに聞いたのか、自分でそう思ったのか。
証拠をさがすことは、一生使える考えるくせです。学校でも、友だちとのあいだでも、そしてのちにインターネットで読んだり聞いたりするすべてのことにも役立ちます。
「どうして分かるの?」と聞くといいわけ
- 考えと事実を分ける。 信じていることと、知っていることはちがう、と気づきはじめます。
- 理由をつくる。 「どうして分かるか」を説明することは、「どうしてそう思うか」を説明する第一歩です。
- これから先の身を守る。 「その人はどうして分かるの?」と考えられる子は、聞いたことを何でもそのまま信じにくくなります。
- おたがいに聞ける。 子どもから大人に聞いてもいいし、ぜひ聞いてほしいことです。
見た、聞いた、思った
どうやって知ったのかを、3つに分けるのを手伝いましょう。
| どうやって知った? | 例:「雨がふっている」 |
|---|---|
| 自分の目で見た | 「窓に雨つぶが見える」 |
| だれかに聞いた | 「パパが雨だって言ってた」 |
| 考えた・予想した | 「空がまっくらだから、雨がふると思う」 |
3つとも役に立ちます。自分の目で見たことはふつういちばん確かですが、目もだまされることがあります。人から聞いたことは、だれが言ったか、その人がどうして知ったかによります。予想は、うしろにある手がかりしだいで、よくも悪くもなります。
やさしい聞き方
同じことばでも、きょうみに聞こえたり、うたがいに聞こえたりします。コツをいくつか。
- きょうみのある声で。 「証明して」ではなく、「へえ、どうして分かるの?」
- いい知らせのときにも聞く。 子どもをうたがうときだけにしないこと。
- 「分からない」をみとめる。 正直な答えで、ほめる価値があります。
- 大人も自分で答える。 「どうしてごはんができたって分かるかな? においがして、タイマーが鳴ったからだよ」
- 言い合いで勝つために使わない。 目的は考えることで、子どもをやりこめることではありません。
いっしょにたしかめよう
たしかめられることは、いっしょにたしかめましょう。
- 見に行く。 「ねこは庭にいると思う? 窓から見てみよう」
- だれが言ったか聞く。 「公園がしまってるって、だれが言ったの? その人はどうして分かったのかな?」
- 手がかりを2つ以上さがす。 「ぬれたかさと、ぬれたくつ。雨の手がかりが2つあるね」
- 気持ちよく考えを変える。 「あ、ねこはソファにいた。たしかめてよかったね!」
毎日できる遊び
- どうして分かったでしょう? 大人が知っていることを言い、どうやって知ったか子どもに当ててもらいます。「だれかが玄関に来たよ」(チャイムが聞こえたから)
- なぞのふくろ。 ふくろにものを入れます。子どもはさわって、何だと思うか、どの手がかりでそう思ったかを言います。
- お天気チェック。 朝、窓の外の手がかりから天気を予想して、あとでたしかめます。
- 見た? 聞いた? 思った? 短い文を読んで分けてみましょう。「キツネを見た」「友だちがキツネがいたって言ってた」「足あとがあるから、キツネが来たのかも」
年れい別のアイデア
年れいはだいたいの目安です。子どもによってちがいます。
- 4〜5さいごろ: ふだんの会話で「自分で見たの? だれかに聞いたの?」、なぞのふくろ。
- 6〜7さいごろ: 見た・聞いた・思ったに分ける、手がかりを2つさがす、いっしょにたしかめる。
- 8さいごろから: ほかの人がどうして知っているのかを考える(ニュース、広告、学校のうわさ)、どれくらい自信があるか言う、新しい証拠があれば考えを変える。
Dologiの「ろんり」のテーマには「この いえは だれの?」というパズルがあり、手がかりのカードを読んで、どのロボットがその家に住んでいるかを考えます。答えはいつも手がかりから出すもので、当てずっぽうではありません。
まとめ
- 「どうして分かるの?」は、信じることと知ることを分ける助けになる。
- 知り方を、見た・聞いた・思ったに分ける。3つとも役に立つが、同じではない。
- きょうみをもって、いい知らせのときにも聞き、大人も自分で答える。
- いっしょにたしかめて、考えを変えるのはいいことだと見せる。
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