「カエルがいちばん前。ウサギがいちばんうしろ。鳥はカエルのすぐうしろ。ネコはどこ?」ならびじゅんパズルでは、だれがどこにいるかのヒントをいくつか聞いて、列全体を考えます。
とくべつな道具はいらず、すぐにやさしくもむずかしくもでき、とても役に立つ考える力を練習できます。位置のことばを分かること、いくつもの情報を組み合わせること、そして答えをひとつひとつのヒントとてらしあわせることです。
まずはおもちゃで
ぬいぐるみや人形を3〜4こ、テーブルに1列にならべます。どちらのはしが列の前かを決めて、そこに本などをおき、列がむかっていく「ドア」にします。
それから、ヒントを1つずつ伝えて、子どもにおもちゃをならべてもらいます。
- 「カエルがいちばん前。」
- 「ウサギがいちばんうしろ。」
- 「鳥はカエルのすぐうしろ。」
「じゃあ、ネコはどこ?」と聞いてみましょう。おもちゃがならんだら、もう一度ヒントを読んで、ヒントのとおりになっているか、子どもに指さしてもらいます。
本物のおもちゃを動かせることが大切です。ためしにならべてみて、ヒントに合わないと分かったら直せるので、全部を頭の中でおぼえておかなくてすみます。
練習したい位置のことば
ならびじゅんパズルのつまずきの多くは、じつはことばの問題です。パズルをむずかしくする前に、次のことばが分かっているかたしかめましょう。
| ことば | 列の中での意味 |
|---|---|
| いちばん前・1番目 | ドアにいちばん近い |
| いちばんうしろ・さいご | ドアからいちばん遠い |
| 〜の前 | ドアにより近いどこか。となりとはかぎらない |
| 〜のすぐ前 | となりで、ドアのがわ |
| 〜のうしろ | ドアからより遠いどこか |
| 〜と〜のあいだ | 両がわにひとりずついる |
| 〜のとなり | すぐそば。どちらがわでもいい |
「前」と「すぐ前」のちがいは、よくつまずくところです。おもちゃで動かしてみましょう。「鳥はウサギの前にいるよ。ふたりのあいだに、だれかいるかもしれない?」
どのヒントから始める?
ヒントがいくつもあると、子どもは聞いたじゅんばんどおりに使いがちです。もっとかしこいのは、場所がはっきり決まるヒントから始めることです。
- 「いちばん前」「いちばんうしろ」のヒントは、おもちゃの場所をぴったり決めます。まずこれから。
- 「すぐうしろ」「すぐ前」のヒントは、2つのおもちゃをペアにします。次にそのペアをおきます。
- 「どこか前のほう」のヒントはいちばんゆるやかです。さいごに、のこった場所から選ぶのに使います。
パズルのあとに「どのヒントがいちばん役に立った?最初にどれを使った?」と聞いてみましょう。だんだん、いちばん強いヒントを自分で選べるようになります。
最後に全部のヒントをたしかめる
よくあるのは、列ができたところでやめてしまうことです。たしかめることを習かんにしましょう。
- ヒントを1つずつ声に出して読み、おもちゃを指さす。
- ヒントのとおりなら、紙にチェックをつける。
- 合わないヒントがあれば「どのおもちゃを動かせばいい?動かしたら、ほかのヒントがおかしくならない?」と聞く。
この「全部のヒントをたしかめる」ステップは、問題をうまく解く人がまさにやっていることです。「あいだ」のようなことばのかんちがいも見つけられます。
答えは1つ?それともいくつも?
ヒントが足りないこともあります。4つのおもちゃでためしてみましょう。
- 「ネコがいちばん前。」
- 「ウサギはカエルのうしろ。」
ネコ、カエル、ウサギ、鳥というならび方も、ネコ、鳥、カエル、ウサギというならび方も、ほかにも見つかるかもしれません。どれもヒントに合っています。「ならべ方は1つだけ?答えが1つになるには、どんなヒントを足せばいい?」と聞いてみましょう。
パズルの答えが1つか、いくつもあるか、1つもないかを考えるのは、論理的に考える力の大きな一歩です。子どもによってちがいますが、8さいくらいからが向いていることが多いです。
むずかしく・やさしくする
- 4〜5さい: おもちゃ3つ、ヒント1〜2こ。「いちばん前」「いちばんうしろ」「となり」だけを使う。
- 6〜7さい: おもちゃ4つ、ヒント3〜4こ。「前」「うしろ」「あいだ」を足す。
- 8さいくらいから: おもちゃ5つ、「〜ではない」をふくむヒント(「鳥はいちばんうしろではない」)、子どもがヒントを作って大人に出すパズル。
子どもがパズルを作るときは、答えがちょうど1つになるようにしなければなりません。これは思った以上にむずかしく、とてもいい練習になります。
Dologiの「この いえは だれの?」パズルでも、ならんだ家を使って同じように考えます。ヒントカードにだれがどこに住んでいるかが書いてあり、はてなマークのついた家にだれが住んでいるかを考えます。
まとめ
- おもちゃを1列にならべ、「前」をはっきり決めて、ためしにならべては直せるようにしましょう。
- 位置のことば、とくに「前」と「すぐ前」のちがいを練習しましょう。
- 場所が決まるヒント、次にペアのヒント、さいごにゆるやかなヒントのじゅんで使いましょう。
- 最後に全部のヒントをたしかめ、答えが1つだけかどうかも考えてみましょう。
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