足し算を習いはじめたころ、子どもはすべてを数えます。8 + 5 なら、8まで数えて、さらに5つ数える。たいていは指を使います。これは自然で、役に立つスタートです。ただ、6〜7歳ごろになると、もっと速い方法に進める子が増えてきます。20までの足し算・引き算を頭の中でできることは、このあとに出てくるほとんどのことの土台になります。大きな数、筆算、九九、お金の計算などです。
ねらいは、100通りもの計算をくり返しで丸暗記することではありません。大切な計算を少しだけしっかり身につけ、それを使うかしこい方法をいくつか知ることです。この記事では、まずどの計算から始めるか、おもなコツ、家でできる短いあそびを紹介します。
ほかの計算を開いてくれる計算
少しの計算が、仕事の大部分をしてくれます。お子さまがこれらをしっかり知っていれば、20までのほとんどの計算を自分で見つけられます。
- 足して10になるペア。 1 + 9、2 + 8、3 + 7、4 + 6、5 + 5。いちばん役に立つ計算です。
- 同じ数を2つ足す(ゾロ目)。 2 + 2、3 + 3 から 10 + 10 まで。2つの手、2つの足のように、ペアで出てくるので、子どもは覚えやすいことが多いです。
- 1つ多い、1つ少ない。 1を足す、1を引くというのは、ひとつ先、ひとつ前の数になるだけです。
- 10といくつか。 10 + 3 は 13、10 + 7 は 17。11から19までの数が「10と、いくつかの1」だと気づけます。
まずはこれらを、物や絵を使って、数えなくても答えられるようになるまで練習しましょう。
足し算のコツ
| コツ | れい | お子さまの言い方の例 |
|---|---|---|
| 大きいほうの数から数え足す | 3 + 8 | 「8からはじめて、9、10、11。」 |
| 10を作る | 8 + 5 | 「8は、あと2で10。5は2と3。だから10と3で13。」 |
| ゾロ目に近い計算 | 6 + 7 | 「6 + 6 は12、もうひとつ多いから13。」 |
| 9を足す | 9 + 6 | 「10を足して16、そこから1引いて15。」 |
10を作るのは、いちばん役に立つコツです。あとで 28 + 5 や 38 + 7 でも同じように使えるからです。10のマスを使うと目で見てわかります。5つずつ2段に並んだ箱に、点やボタンを置きます。8個のボタンを置いて、5個足すと、2個でマスがいっぱいになり、3個が残ります。10と3です。
引き算のコツ
引き算はむずかしく感じやすいので、時間を分けて取り組みましょう。
- 足し算として考える。 13 − 8:「8にいくつ足すと13?」足し算をよく知っている子は、それを逆向きに使えます。
- 10を通って引く。 14 − 6:「10になるまで4引いて、あと2引くから8。」
- ちがいを数え上げる。 12 − 9:「9から10までは1、10から12までは2。だから3。」2つの数が近いときに向いています。
- ゾロ目を使う。 14 − 7 は7です。7 + 7 が14だからです。
どのやり方で考えたか、お子さまに聞いてみてください。よい方法はひとつとは限りませんし、説明することで、次はすばやく選べるようになります。
1日数分で
長い時間よりも、短くてもこまめに続けるほうが効果があります。車の中、食卓、登校の道すがらの5分で十分です。
- 10になるあいかた。 保護者の方が数を言い、お子さまは足して10になる数を答えます。「3!」「7!」次は役割を交代します。
- 10を作るトランプ。 トランプから1〜9のカードを取り出します。表向きに並べ、順番に、足して10になる2枚を見つけます。
- 2倍サイコロ。 サイコロを1つ振って、出た数の2倍を言います。慣れたら2つ振って足し、使ったコツを声に出して言います。
- たまごパックのマス。 たまごパックを10個分のくぼみに切ります。乾燥豆を入れて数を表し、本物の物で「10を作る」を試します。
- 数直線ジャンプ。 外でチョークを使い、0から20までの線を書きます。お子さまは 8 + 5 をジャンプで表します。まず10まで、そこからあと3。
はじめのうちは、時間をはからないようにしましょう。計算が楽に感じられるようになれば、速さは自然についてきます。たくさん練習しても、まだ指ですべて数えているなら、今はそれでかまいません。物や絵を使った練習を続け、心配なときは先生に相談してください。
Dologiでの暗算
Dologiの「さんすう」にある「かずの せんで ジャンプ」というパズルでは、うさぎが数直線の矢印にそってジャンプし、お子さまがどこに着くかを考えます。足し算をジャンプとして見るやさしい方法で、数え足すことや10を作ることと同じイメージです。
まとめ
- 大切な計算から始めましょう。足して10になるペア、ゾロ目、1つ多い・少ない、10といくつか。
- 答えだけでなく、コツを教えましょう。数え足す、10を作る、ゾロ目に近い計算、9を足す。
- 引き算は、足し算として考える、10を通って引く、ちがいを数え上げる。
- 1日数分、あそびで練習し、速さはあとまわしにしましょう。
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