お子さまが 5 + 3 を計算しているとき、テーブルの下で小さな指が1本ずつ立っていくのを見たことはありませんか。これは問題なのか、やめさせたほうがいいのか、迷う保護者の方は多いものです。答えをひとことで言うと、指で数えるのはふつうで、役に立つ段階です。大切なのは、少しずつ数についてのほかの考え方も身につけ、指が「ただひとつの道具」ではなく「いくつかある道具のひとつ」になることです。
子どもが指を使う理由
- 指はいつもそこにあります。 積み木やおはじきとちがって、どこへでもついてきます。
- 10本の指は、わたしたちの数のしくみと合っています。 数は10のまとまりでできていて、手は5と10を自然に見せてくれます。
- 指は量を目に見えるようにします。 指を3本立てると、「3」という考えが見えてさわれるものになります。
- 記憶の負担を軽くします。 小さな子どもは、まだいくつもの数を同時に頭に置いておけないので、指が目じるしになります。
だいたい4〜7歳の多くの子どもにとって、指は「ものを数えること」と「頭の中で数を扱うこと」をつなぐ大切な橋です。一人ひとりちがうので、やめるべき決まった年齢はありません。
指が役立つとき、新しいやり方を足すとき
指がいちばん役に立つのは、はじめのうちです。お子さまが次のようなら、新しいやり方を見せる時期かもしれません。
- 毎回1から数える: 5 + 3 で、5から始めずに「1、2、3、4、5、6、7、8」と数える。
- 2 + 2 や 5 + 5 のような 何度も出てくるとても小さなたし算 に、まだ時間がかかる。
- 数が10をこえると こんがらがる。
だからといって、指を禁止する理由にはなりません。禁止すると、子どもがこっそり、しかも緊張しながら数えるだけになることが多いのです。目標は、もっと速く、もっと自由なやり方 を見せて、お子さまが自然にそれを選べるようにすることです。
「数える」から「わかる」へ:よくある段階
| 段階 | 5 + 3 では |
|---|---|
| ぜんぶ数える | 1から5、1から3を数えてから、ぜんぶを1から数え直す |
| 続きから数える | 5から始めて「6、7、8」と数える |
| まとまりで見る | 5を「片手いっぱい」と見て、3をたす |
| 知っていることを使う | 「5 + 5 は10だから、5 + 3 は2少ない8」 |
| すぐわかる | すぐに8と答える |
子どもはこの段階を行ったり来たりし、新しい問題やむずかしい問題では前の段階にもどることもあります。それでいいのです。
数が「見える」ようになるあそび
- ちらっと見て当てよう。 サイコロの目のような点のカードを1〜2秒見せてかくします。「点はいくつだった?」数えずに小さな量がわかる力は、練習で育ちます。
- 10のマス。 5つずつ2列のマスをかくか、10個入りのたまごパックを使います。ボタンを7こ入れて「いくつある? 空いているところはいくつ?」。7を「5と2」「10より3少ない」と見られるようになっていきます。
- 手で10を作ろう。 指を7本立てます。「曲がっている指は何本?」指をかしこく使って、たすと10になる組み合わせを覚えます。
- 同じ数のたし算。 2 + 2、3 + 3、4 + 4。両手で、次は左右が同じ目のドミノで。同じ数のたし算はほかの計算の足場になります。4 + 5 は「4 + 4 と、あと1つ」。
- サイコロとドミノ。 サイコロを使うボードゲーム、ドミノの半分同士を合わせる、どちらのドミノの目が多いかくらべる。
- 「どうやって見えた?」 3つずつ2列にならんだ6つの点を見せ、どう見えたかを聞きます。3 + 3 と見る子、2 + 2 + 2 と見る子、数える子。どの答えもおもしろいのです。
さけたいこと
- 指を禁止したり、かくすように言ったりすること。
- 数の意味がわかる前の 時間をはかる練習。速さは理解のあとについてきます。
- くらべること:「いとこはもう暗算できるのに」。数の感覚が育つペースは一人ひとりちがいます。
- 大さわぎすること。 むずかしい問題で指を使うのは、かしこい選択です。
Dologiでは、たくさんのパズルが10のマス、サイコロの目、ドミノで量を見せるので、お子さまはぱっと見て数をつかむことに慣れていきます。上のような短いあそびを続けることも、同じ方向につながります。
まとめ
- 指で数えるのは、とくに小さい子にとってふつうの段階です。
- 目標は禁止ではなく、より速いやり方を足すこと。続きから数える、5と10のまとまりで見る、同じ数のたし算を使う。
- ちらっと当て、10のマス、手で10を作る、ドミノで、あそびながらこうしたやり方が育ちます。
- まず理解、速さはそのあとです。
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