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かけ算ってなに? 7歳の子に「同じ数のまとまり」を伝えるには

青いお皿が3枚、それぞれにいちごが4つずつのっていて、右向きの矢印のあとに、いちご12個が横に4個ずつ3段に並んだ木のトレイがある絵。

7歳ごろになると、算数の教科書に「×」という新しい記号が出てきます。「たすことかな」と考える子もいれば、意味がわからないまま「かける」と読むことだけ覚える子もいます。すると 3 × 4 は、思い浮かべるものではなく、覚えるだけの数字になってしまい、算数への最初のつまずきがここから始まることもあります。

この記号の考え方は、台所のテーブルで見せられるほどかんたんです。かけ算とは、同じ数のまとまりをすばやく数える方法です。この記事では、九九を覚える前に、お皿やいちごから、行と列まで、家にあるもので考え方を作る方法を紹介します。

かけ算は同じ数のまとまり

テーブルにお皿を3枚ならべて、それぞれにいちごを4つずつのせます。そして2つ質問してみましょう。

  • 「お皿は何枚?」(3つのまとまり)
  • 「1枚のお皿にいちごは何こ?」(1つのまとまりに4こ)

そのあと、「いちごはぜんぶでいくつ?」と聞きます。お子さまは1つずつ数えても、4 + 4 + 4 とたしてもかまいません。どちらも正解です。かけ算は、それを短く言いかえたものです。4このまとまりが3つで12。これを 3 × 4 = 12 と書きます。

いちばん大切な言葉は同じです。1枚めのお皿に4こ、次に3こ、最後に5このっていたら、たし算はできますが、かけ算にはなりません。「同じかな? ちがうかな?」というゲームにしてみましょう。同じ数のまとまりとそうでないまとまりをいくつかならべて、お子さまにたしかめてもらいます。同じでなければ、同じになるまでものを動かしてもらいます。この小さなたしかめが、かけ算の中心です。保護者の方のまちがいを見つけるのも、子どもたちは大好きです。

ものから絵、ことば、記号へ

新しい考え方は、いくつかの形で順番に出会うと、いちばんよくわかります。記号をいそぐ必要はありません。

ステップ いっしょにすること お子さまが言えること
もの スプーン、パスタ、ボタン、ミニカーでまとまりを作る 「お皿が3枚、1枚に4こずつ」
絵 丸をかいて、中に点をかく 「丸を3つかいて、点を4こずつかいたよ」
ことば まとまりを文にして言う 「4このまとまりが3つで12」
記号 書き表す 「3 × 4 = 12」

ステップを行ったり来たりしましょう。お子さまが 3 × 4 と書いたら、絵にかいてもらいます。まとまりの絵をかいたら、式を書いてもらいます。式がわかりにくいときは、テーブルの上のものにもどりましょう。

3 × 4 の読み方は、学校や先生によってちがいます。「3が4つ分」と読むところもあれば、「4が3回」と読むところもあります。答えは同じですので、お子さまのクラスで使っている言い方に合わせてあげてください。

行と列:もっとはやく数える方法

お皿にのったまとまりはわかりやすいですが、もっときれいにならべる方法があります。12このいちごをトレイに行にならべます。3行で、1行に4こずつです。こうすると、1つずつ数えなくても、行ごとに「4、8、12」と数えられます。

行と列でならべた形をアレイ(ならべた図)といいます。気をつけて見ると、アレイはあちこちにあります。

  • 建物の窓(行と列にならんでいます)
  • シールのシート、マフィンの型、チョコレートの箱
  • 床のタイル、花壇、ホールの座席

「何行あるかな? 1行に何こかな? ぜんぶでいくつかな?」と聞いてみましょう。次に、トレイを4分の1回します。すると、3こずつ4行になりますが、いちごはやはり12こです。子どもたちはよくおどろきます。自分で発見できるように見守りましょう。もっと先へ進みたいときは、下の九九の記事が、アレイの考え方を続けています。

家の中で、まとまりで数えてみよう

短い遊びを毎日の暮らしの中でするほうが、長いプリントより役に立ちます。いくつか案を紹介します。

  • まとまり探し。 家の中で同じ数のまとまりを探します。くつ下(2つで1組)、いすの足(4本)、手の指(5本)、自転車の車輪など。お子さまが文にして言います。「いすが3つ、1つに足が4本ずつで12本」
  • 食卓の準備。 「4人がフォークとスプーンを1つずつ使うよ。ぜんぶでいくつ必要かな?」
  • お話作り。 2 × 5 などの式を出して、お子さまにお話を作って絵にかいてもらいます。「池が2つ、それぞれにあひるが5羽ずついます」。そのあとは交代です。保護者の方がお話をして、お子さまが式を書きます。
  • 何通りできるかな? お子さまにボタンを12こ渡して、「同じ数ずつのグループに分けられるかな?」と聞きます。2こずつ、3こずつ、4こずつ、6こずつなら分けられます。5こずつだとあまりが出るので、おどろきとして話すのによい機会です。これは、わり算への最初の一歩でもあります。

よくあるつまずきと手助け

この時期のまちがいの多くは、記号の裏にある絵がまだはっきりしていないことを示しています。きまりをくり返すのではなく、ものにもどりましょう。

  • 2つの数をたしてしまう。 3 × 4 = 7 と書いたとき。「4このまとまりを3つ、見せて」と言って、作ってもらいましょう。
  • 2つの数を取りちがえる。 どちらがまとまりの数で、どちらが1つのまとまりの数でしょう。名前をつけてみましょう。お皿がまとまりで、いちごは1枚のお皿にのせるものです。
  • いつも1から数える。 12こを1つずつ数えるのは、はじめはかまいません。あとで「4、8、12」とまとまりで数えるよう誘ってみましょう。2とび、5とび、10とびで数えると、その感覚に慣れます。
  • 1このまとまりと、0このまとまり。 3枚のお皿にいちごを1こずつのせます。1このまとまりが3つで3。次に、空のお皿を3枚。0このまとまりが3つで0。子どもたちはおもしろがり、あとで × 1 や × 0 が出てきたときの助けになります。

Dologiの「さんすう」のテーマにある「かずの せんで ジャンプ」のパズルでは、数直線の上を同じ幅でジャンプするうさぎが出てきます。「何回ジャンプしたかな? 1回のジャンプはどれだけの長さかな?」と聞いてみましょう。同じ数のまとまりという考え方を、線の上にならべたものです。

まとめ

  • かけ算は、同じ数のまとまりをすばやく数える方法です。「いくつのまとまりで、1つに何こ」と考えます。
  • ものから始めて、絵、ことば、最後に × の記号へ。つまずいたら、ものにもどりましょう。
  • 行と列にならべるとすばやく数えられ、回すと 3 × 4 と 4 × 3 の答えが同じだとわかります。
  • まとまり探しやかけ算のお話作りのような短い遊びは、早すぎる暗記よりも、考え方をしっかり育てます。

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