「この家をひとふでがきでかいてね。えんぴつをはなさず、同じ線を2回通らずに」。昔から伝わるこのなぞなぞは、子どものころに遊んだおじいちゃんやおばあちゃんも多く、今の子どもたちも夢中になります。ひとふででかける形とかけない形があり、どちらかを見分ける小さなひみつがあります。
ひとふでがきパズルは、空間をとらえる力と計画する力の練習にぴったりです。かき始める前に、形の中を通る道すじを思いうかべる必要があり、行きづまったときには、どこから始めたかを考えなおすことを学びます。
きまり
- 始めから終わりまで、えんぴつを紙からはなさない。
- 形の線は全部かく。
- 同じ線を2回なぞらない。 1つの点で線を横切るのはいいけれど、同じ線の上をもう一度通るのはだめです。
子どもにいくつか形をためしてもらいましょう。正方形、三角形、ななめの線が1本入った正方形、そして、屋根があってかべにななめの線が2本ある、おなじみの家の形です。
どこから始めるかが大切
多くの子は屋根のてっぺんから始めて、行きづまります。別のかどからやりなおして、また行きづまります。そして、たいていはたまたま、下のかどのどちらかから始めて、できるのです。
これが大発見です。形によっては、スタートできる場所が決まっているのです。毎回スタートした場所に点をつけ、うまくいったら点を緑にぬってもらいましょう。何回かためすと、決まりが見えてきます。
数える作戦
8さいくらいからの子とは、いっしょに見つけたいすてきなひみつがあります。形のかどや線がまじわる点を1つずつ見て、そこに何本の線が集まっているか数えます。
| 数えた結果 | 分かること |
|---|---|
| どの点も線の数がぐう数(2、4、6…) | どこから始めてもよく、始めた点にもどって終わる |
| 線の数がき数(1、3、5…)の点がちょうど2つ | その2つのどちらかから始めて、もう一方で終わる |
| 線の数がき数の点が2つより多い | ひとふででかけない |
家の形でためしてみましょう。下の2つのかどは線が3本(き数)で、ほかの点はみんなぐう数です。だから、下のかどの1つから始めて、もう1つで終わらなければなりません。子どもが見つけたとおりです。
この表は最初にわたさないでください。かわりに「かどごとに線を数えてみよう。うまくいったかどは、何がちがうかな?」と聞いてみましょう。自分で見つけることが、いちばん楽しいところです。
ためしたい形
紙にかいたり、アイスの棒やストローでならべたりしましょう。
- かんたん: 三角形、正方形、5本の線でかく星、8の字。
- ふつう: ななめの線が1本入った正方形、家、ふたをしめたふうとう。
- むずかしい: 屋根なしで、ななめの線が2本とも入った正方形(できるかな?)、1辺を共有してならんだ2つの正方形。
- できない形: 本当にかけない形もあります。なぜできないかを見つけるのも、解くのと同じくらい楽しいことです。
ためすたびに色えんぴつの色を変えたり、かく前に印刷した形を指でなぞったりすると、失敗が紙の上に重ならずにすみます。
子どもに形を作ってもらう
遊び方が分かったら、子どもに大人のための形をかいてもらいましょう。
- 「わたしがひとふででかける形、かける?」
- 「ぜったいにかけない形はかける?どうして分かるの?」
- 「線を1本変えて、かけない形をかける形にできる?」
形を作ってたしかめることで、パズルは本物の考える練習になります。大きい子は、ためす前に数える作戦で自分の形をチェックできます。
Dologiの「ひとふでがき」パズルでは、線でできたいくつかの形の中から、ひとふででかけるものを見つけます。「ひとふでで なぞろう」パズルでは、指をはなさずに形全体をなぞります。
まとめ
- ひとふでがき:えんぴつをはなさず、同じ線を2回通らずに、全部の線をかきます。
- スタート地点が大切。毎回スタートの点をつけて、決まりをさがしましょう。
- 点ごとに線を数えます。全部ぐう数ならどこからでも、き数が2つならそのどちらかから、き数が2つより多ければかけません。
- 子どもに形を作ってもらい、かけるか、かけないかをたしかめましょう。
あわせて読みたい:空間認識力とは? 積み木・迷路・折り紙で育つ子どもの「くうかん」の力
