ふっとひと吹きすると、小さな紙の車がゆかの上をすべっていきます。車が止まると、さいしょの問いがしぜんに出てきます。「どこまで行ったかな?」
紙の車レースは、遊びのすがたをした「はかる」学びです。子どもはきょりをくらべ、足のはばを数え、定規を読み、数を書きとめます。どの回がいちばんよかったかを知りたいからです。
1分で車を折る
- 紙を、手のひらくらいのはばで、紙の長さいっぱいの帯に切ります。
- 同じ長さの3つの部分に折ります。
- 小さな橋のように立てます。まん中が平らな屋根、両はしがかべです。
これで車のできあがりです。後ろのかべが帆のはたらきをします。そこに息を吹きかけると、車は2つの紙のふちですべって前へ進みます。屋根に番号を書いたり、しまもようや運転手をかいたりして、子どもにかざってもらいましょう。
1人に1台作っても、1台を順番に使ってもかまいません。
コースとルール
なめらかなゆかか長いテーブルをえらび、テープをはってスタートラインにします。
- 車の後ろのかべをスタートラインに合わせます。
- 1回につき、吹くのは1度だけ。 車が動きだしたら、もう吹きません。
- きょりは、いつもスタートラインから車の前までをはかります。
- 車がひっくり返ったら、その回はやり直します。
先にルールを決めておくことは、思った以上に大切です。はかった数は、みんなが同じやり方ではかったときにだけ意味をもちます。
はかる:足のはばから定規へ
次の段階は、一度にぜんぶではなく、何日かかけて進めます。
くらべるだけ。 それぞれの車が止まった場所に、つみきを置きます。ラインから遠いのはどちらのつみきでしょう。数はまだいりません。
足のはば。 子どもがラインから車まで、かかととつま先をくっつけながら歩いて数えます。次に、おうちの方も同じようにします。子どもは6歩、おうちの方は4歩。きょりは同じなのに、どうして数がちがうのでしょう。子どもに考えてもらいます。おとなの足のほうが長いからです。この小さなおどろきこそ、だれにとっても同じ単位が決められた理由です。
定規やメジャー。 0の目もりをスタートラインに合わせます。0が定規のはしにない定規も多くあります。短い定規なら、定規の終わりにしるしをつけ、定規をずらして、それぞれの長さをたします。30と30と18で78センチメートルです。
記録をつける
1人3回ずつ走らせると、レースはより公平になります。まったく同じひと吹きはないからです。
| 回 | 足のはば | センチメートル |
|---|---|---|
| 1 | 4 | 62 |
| 2 | 6 | 95 |
| 3 | 5 | 78 |
この表には、問いがたくさんつまっています。
- いちばん遠くまで行ったのはどの回? いちばん近かったのは?
- いちばん遠い回は、いちばん近い回よりどれだけ長い?(95 − 62 = 33センチメートル)
- 3回合わせると、車はどれだけ進んだ?(235センチメートル)
4回目の前に、予想をたずねます。「95をこえるかな?」
1つだけ変えてためす
レースになれてきたら、小さな実験にしてみましょう。変えるのは1つだけで、ほかはぜんぶ同じにします。そうしないと、何がちがいを生んだのか分からなくなります。
| 変えること | 先にたずねる問い |
|---|---|
| 後ろのかべを高くする | 帆が大きいと、車はもっと遠くへ行く? |
| 屋根にクリップを1つのせる | 重い車は、遠くまで行く? それとも近くで止まる? |
| つるつるのゆかのかわりに、じゅうたん | ざらざらした面だとどうなる? |
| ストローで吹く | 細い空気の流れは、広いひと吹きより強い? |
子どもは予想し、3回走らせ、数を書き、前の表とくらべます。予想がはずれても、当たったときと同じくらい役に立ちます。たしかめさえすればよいのです。
| めやすの年齢 | やってみること |
|---|---|
| 4〜5歳 | 止まった場所を2つ、じかにくらべる。足のはばを数える |
| 6〜7歳 | センチメートルではかる。3回走らせて、いちばん遠い回を見つける |
| 8〜9歳 | メジャーを使う。ちがいと、3回の合計を計算する |
| 10歳から | 3回の平均。1つ変えて、2つの表をくらべる |
年齢はあくまでめやすで、子どもによってちがいます。
Dologiの「さんすう」にある「じゅんばんに ならべよう」は、えんぴつを短い順にならべるパズルです。同じ長さくらべを、目だけでおこないます。
まとめ
- 折った紙の帯とひと吹きがあれば、レースができます。
- 先にルールを決めます。同じスタートライン、吹くのは1度、車の前まではかる。
- 足のはばではかり、足がちがうと数もちがうことに気づいてから、定規に進みます。
- 3回分を書きとめてくらべ、変えるのは1つだけにします。
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