すべての記事

子どもに「はかる」を教える:長い・短い、重い・軽い、いっぱい・からっぽ

長さのちがう3本のえんぴつ、てんびん、水のタンク。

「どっちが背が高い?」「どっちのふくろが重い?」「わたしのコップのほうがジュースが多い?」子どもは、ものさしを手にするずっと前から、はかることについて質問します。はかるとは、くらべることです。どれくらい長いか、どれくらい重いか、どれくらい入るか。この記事では、まずじかにくらべること、次に手のひらやコップのような身近な単位、そして最後にものさしやはかりへと進む、はかる力の育ち方を紹介します。

子どもがはかる3つのもの

  • 長さ: 長い・短い、高い・低い、広い・せまい。
  • 重さ: 重い・軽い。
  • かさ: いっぱい・からっぽ、たくさん入る・少ししか入らない。

どれも道すじは似ています。まず2つをじかにくらべ、次にいくつかを順番にならべ、それから小さな単位ではかり、最後に道具を使います。

ステップ1:じかにくらべる

  • はしをそろえる。 2本のえんぴつをくらべるときは、片方のはしをそろえてならべます。はじまりをそろえずにくらべると、はみ出しているほうが長く見える、というまちがいがとても多いのです。
  • 背中合わせ。 どちらが背が高いかは、平らな床で背中合わせに立ってくらべます。
  • 両手にひとつずつ。 2つの物を持って、どちらが下に引っぱられるかを感じます。そのあと、台所のはかりや手作りてんびん(ハンガーの両はしにふくろをさげたもの)で確かめます。
  • うつしてみる。 2つのコップをくらべるには、片方に水をいっぱい入れて、もう片方にうつします。あふれるかな?まだ入るかな?

ステップ2:順番にならべる

  • 3本のえんぴつを短い順に。 次は4本、5本で。
  • 重い順に。 2つずつくらべます。本がりんごより重くて、りんごがスプーンより重いなら、いちばん重いのはどれ?
  • 少ない順に。 同じコップ3つに水を少しずつ入れて、順番にならべます。

順番にならべると、「長い」「短い」は何とくらべるかで変わることがわかります。同じえんぴつでも、あるグループではいちばん長く、別のグループではいちばん短いことがあります。

ステップ3:身近な単位ではかる

ものさしの前に、数えられる物ではかることができます。

  • 長さ: 手のひら(あた)、歩数、ブロック、クリップ、ひも。
  • 重さ: 手作りてんびんで、おもちゃとつり合うのはブロック何こ?
  • かさ: ピッチャーをいっぱいにするのは、コップ何ばい?

公平にはかるための約束が2つあります。

  1. すきまなし、重なりなし。 はかるためにならべるブロックは、すきまをあけずにくっつけます。
  2. いつも同じ単位で。 ひとつのはかり方の中で、大きいブロックと小さいブロックをまぜません。

それから、おもしろいことをためしてみましょう。テーブルを、保護者の手のひらとお子さんの手のひらではかります。ちがう数になりますね。なぜでしょう?手の大きさがちがうからです。だからこそ、センチメートルやキログラムのような決まった単位ができたのです。

気をつけたいつまずき

  • はじまりがそろっていない。 2つのはしを同じ線にそろえることを思い出させましょう。
  • 背が高くて細いコップ。 同じ量の水を、広いコップから背が高く細いコップにうつします。水面が高くなったので水がふえた、と思う小さな子はたくさんいます。もとにもどして、いっしょに確かめましょう。
  • 大きいから重いとはかぎらない。 大きなクッションは、小さなお米のふくろより軽いことがあります。手で感じさせてあげましょう。

ステップ4:ものさし、はかり、計量カップ(6〜10歳ごろ)

  • 0から始める。 ものさしでは、物のはしを0の目もりに合わせます。ものさしのはしや1ではありません。
  • まずはセンチメートルの目もりで、大きな子は半分の目もりまで。
  • 台所のはかりと計量カップ。 いっしょに料理をすると、グラムやミリリットルをはかる本当の理由ができます。
年齢(目安) 活動
4〜5歳 2つをじかにくらべる、「長い」「重い」「多い」などのことば
5〜6歳 3つ以上を順番にならべる、手のひらや歩数ではかる
6〜7歳 ブロックやコップを単位に、すきまなし・重なりなし
7〜10歳 0から使うものさし、台所のはかり、計量カップ

Dologiの「さんすう」にある「じゅんばんに ならべよう」は、えんぴつを短い順に、おもりを重い順に、コップを水の少ない順にならべるパズルです。

まとめ

  • はかることは、くらべることから始まります。はしをそろえる、背中合わせ、両手にひとつずつ、うつしてみる。
  • 次に、いくつかを順番にならべ、身近な単位ではかります。
  • 公平にはかるとは、すきまなし、重なりなし、いつも同じ単位で、ということです。
  • ものさしは0から。背が高く細いコップは、高いからといってたくさん入っているわけではありません。

あわせて読みたい:家にあるもので算数あそび:数える・くらべる・分ける