「見て、ぼくの魚、丸ひとつと三角ふたつだけだよ!」
色紙を図形に切って、貼り合わせて絵にする。とてもシンプルな工作ですが、考える材料がたくさんつまっています。子どもは図形の名前を言い、屋根は三角、車輪は丸だと気づき、いくつかの単純なかけらが家にも魚にも、町なみにもなることを発見します。できあがった後も、数えたり、説明したり、まねしてつくったりできる絵が残ります。
必要なのは落ち着けるテーブルと20分ほど。この記事では、用意するもの、年齢に合わせた図形の切り方、最初につくりたい絵、使った図形の数え方、さらに広げる遊びを紹介します。
用意するもの
- 色紙。古い雑誌、包装紙、お菓子の箱の印刷面なども使えます。
- 先の丸い子ども用はさみ。
- スティックのりと、台紙にする無地の紙。
- 鉛筆と、なぞるための丸いもの(コップ、ふた、セロハンテープなど)。
はさみを使うときは、とくに最初の何回かは大人がそばにいましょう。小さい子なら、図形は大人が切っておき、子どもは並べて貼るだけでもじゅうぶんです。
図形を切る
図形によって切りやすさがかなりちがうので、やさしいものから始めましょう。
- 帯と長方形: 紙の端から端までまっすぐ一回切ると、細い帯ができます。最初に練習したい切り方です。
- 正方形: 帯を、帯のはばと同じ長さずつに切ります。大きい子なら、長方形の紙の角を反対側のふちまで折り、はみ出た部分を切り落とすと、広げたところが正方形になります。
- 三角形: 正方形を対角線で半分に切ると、三角形がふたつできます。紙の角を切り落としても三角形です。
- 丸: コップのふちをなぞって、線にそってゆっくり切ります。はさみではなく紙のほうを回すのがコツ。丸はいちばんむずかしいので、少しでこぼこでも気にしなくて大丈夫です。
それぞれの図形を、大きさや色を変えていくつか切り、トレーに入れておきます。山の中から選ぶのも楽しみのひとつです。
図形から絵へ
まずは図形2〜3こだけの絵から始めて、少しずつ増やしましょう。
| 絵 | 使う図形 |
|---|---|
| 家 | かべは正方形、屋根は三角形、窓は小さな正方形、ドアは長方形 |
| 魚 | 体は丸、しっぽは三角形、ひれは小さな三角形、目は点 |
| 木 | 葉っぱは大きな丸か、三角形を3つ重ねたもの、みきは長方形 |
| 太陽 | 丸のまわりに小さな三角形 |
| ねこの顔 | 丸に三角形の耳をふたつ |
| ふね | 船体は長方形、帆は三角形 |
貼る前に、まず並べてみるよう声をかけましょう。屋根を右から左へ動かしたり、三角形をひっくり返してまだしっぽに見えるか確かめたり。こうした試行錯誤こそが、空間をとらえる力を育てます。いくつか絵を覚えたら、ロボット、ロケット、電車など、自分で考えた絵にも挑戦してみましょう。
使った図形を数える
絵ができたら、小さな数あそびに変えてみましょう。
- 「家に三角形はいくつある?太陽に丸はいくつ?」
- 絵の横に表をつくります。図形を1回ずつかいて、使った回数だけ点をつけます。
- 2枚の絵をくらべます。どちらが図形をたくさん使った?三角形が多いのはどっち?
- 始める前にお題を出します。「図形ちょうど5こで絵をつくる」「三角形だけで絵をつくる」など。
ほかの図形の中にかくれた図形にも注目しましょう。三角形を2つ並べると正方形になることがあり、小さな正方形4つで大きな正方形ができます。正方形を三角形2つに切って、子どもに元どおりに組み立ててもらいましょう。
さらに広げる遊び
- 同じかけらで別の絵: 同じ6この図形をわたして、ちがう絵がいくつつくれるか聞いてみます。逆に、大人がひとつつくり、子どもが同じかけらで別の絵をつくるのもおすすめです。
- ことばだけで伝えてつくる: 背中合わせにすわり、ひとりが絵を説明します(「大きな青い丸があって、その左に黄色い三角形がくっついているよ」)。もうひとりがその通りにつくり、最後に見くらべます。左、右、上、下、となりといったことばの練習になります。
- 覚えてつくる: かんたんな絵を10秒見せてからかくし、同じ絵をつくります。
- 図形リスト: 子どもが、ある絵に必要な図形のリストをレシピのように絵でかき、ほかの人がそのリストどおりの図形で絵をつくります。
| だいたいの年齢 | ためしてみること |
|---|---|
| 3〜4歳 | 大人が切った図形を並べて貼る、一回切りの帯、正方形と三角形で家 |
| 5〜6歳 | 正方形と三角形を切る、図形4〜6この絵、図形の種類ごとに数える |
| 7〜8歳 | 丸をなぞって切る、自分で絵を考える、絵の横に表をつくる、ことばだけで伝えてつくる |
| 9歳以上 | 図形の数を決めたお題、ほかの図形にかくれた図形さがし、人に組み立ててもらう図形リスト |
年齢はあくまで目安で、子どもによってちがいます。
Dologiの「くうかん」には「えの なかの かたち」のようなパズルがあり、線でできた図の中にある正方形や三角形をぜんぶ数えます。小さな部分がいくつか集まってできた大きな形もふくめて数えます。三角形を2つ合わせると正方形にもなる、と気づくのと同じ見方です。
まとめ
- 色紙、安全なはさみ、のりがあれば、図形を絵に変えられます。
- 帯、正方形、三角形から始め、丸はあとで。なぞってからゆっくり切ります。
- 貼る前に並べて、動かしたり回したりできるようにします。
- できた絵の図形を数え、ほかの図形にかくれた図形もさがしてみましょう。
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