お皿はまるく、窓はしかく、食パンを角から角へ切ると、さんかくが2つできます。子どもは一日中いろいろな形に出会っていて、それに気づくことは図形への最初の一歩です。この記事では、家で形を楽しむ方法を紹介します。名前を言うことから、辺と角を数えること、形を作ること、そしてはじめての立体まで。
形を楽しむとよいこと
- よく見る。 正方形と長方形を見分けるには、全体の感じだけでなく、辺や角を見る必要があります。
- 説明することば。 辺、角、まるい、まっすぐ、同じ、長い。算数でもふだんの生活でも役立つことばです。
- あとの学びの土台。 形は、長さや量、分数、地図、絵、工作などで何度も出てきます。
- 空間と位置。 形を回したり、うら返したり、組み合わせたりすることは、空間をとらえる力の一部です。
形さがし
ひとつの形を決めて、家の中でさがしてみましょう。
| 形 | 見つかりそうな場所 |
|---|---|
| まる(円) | お皿、時計の文字盤、コップの口、コイン、ボタン |
| しかく(正方形) | 窓の一部、床のタイル、紙ナプキン、食パン1まい |
| 長方形 | ドア、本、テーブル、スマートフォン、封筒 |
| さんかく(三角形) | 屋根の形、ななめに切ったサンドイッチ、ピザの1切れ |
本物の物が完ぺきな形であることは、ほとんどありません。「まるっぽい形だね」と言えば十分です。大きな子なら、ちがいを見つけられます。「窓は長方形だけど、角がまるくなっているね」。
名前の先へ:辺と角
いくつかの形の名前を言えるようになったら、数えてみましょう。
- 辺を数える。 指で1本ずつ辺をなぞります。「いち、に、さん。三角形は辺が3つ」。
- 角を数える。 ひとつずつ角をさわります。辺と角の数は、いつも同じかな?
- くらべる。 「正方形も長方形も、辺が4つ、角が4つ。何がちがう?」(正方形は4つの辺の長さがみんな同じです。)
回した三角形も三角形
小さな子の多くは、とがったほうが上を向いているときだけ三角形だとわかり、角を下にして立てた正方形は、もう正方形ではないと思っています。これはとてもよくあることで、たいていの絵本が、形をいつも同じ向きでかいているからです。
- 形を回す。 紙で三角形を切りぬき、ゆっくり回してみます。「まだ三角形かな?いま辺はいくつ?」
- いろいろ見せる。 細長い三角形、ひらべったい三角形、大きいもの、小さいもの。どれもまっすぐな辺が3つあるので三角形です。
- 見た目ではなく、きまりで呼ぶ。 三角形とは、まっすぐな辺が3つ、角が3つある形のこと。向き、大きさ、色は関係ありません。
作る、さわる、当てる
- 棒やストローで作る。 三角形には何本いる?正方形には?
- 形から形を作る。 正方形を角から角へ切ると、三角形が2つ。正方形を2つならべると、長方形。
- ねんどで形づくり。 のばしたりおさえたりして形を作り、角を数えます。
- ふしぎなふくろ。 厚紙の形をふくろに入れます。お子さんは見ないでひとつさわり、「角が3つある…さんかくだ!」のように説明します。
- 説明して当ててもらう。 形をかくして、名前を言わずに説明します。「辺が4つあって、長さがみんな同じ」。お子さんが当てます。
はじめての立体(6〜10歳ごろ)
身近な物で、立体にも親しめます。
- ボール: 球。どの方向にもころがります。
- 箱: 直方体(どの面も正方形なら立方体)。積みやすく、ころがりません。
- 缶: 円柱。横にするところがり、立てると立ちます。
- パーティーのぼうしや、紙をまいて作ったとんがり: 円すい。
「ころがるのはどれ?積めるのはどれ?箱の面には、どんな平らな形が見える?」と聞いてみましょう。
| 年齢(目安) | 活動 |
|---|---|
| 4〜5歳 | 形さがし、まる・しかく・さんかくの名前 |
| 5〜6歳 | 辺と角を数える、棒で形を作る |
| 6〜7歳 | 回した形、形から形を作る、ふしぎなふくろ |
| 7〜10歳 | 立体、形をくわしく説明する |
Dologiの「くうかん」にある「まわした ブロック」は、回したあとのブロックがどれかを見分けるパズルで、回しても三角形は三角形、という考え方と同じです。
まとめ
- 家の中は形でいっぱい。形さがしは手軽な始め方です。
- 名前を言うことから、辺と角を数えることへ進みましょう。
- 形は、回しても、大きくても小さくても、色がちがっても、同じ形です。
- 作る、さわって当てる、身近な立体にふれることで、形を手で学べます。
あわせて読みたい:空間認識力とは? 積み木・迷路・折り紙で育つ子どもの「くうかん」の力
