3行3列で1マスだけ空いている表は、ワークブックやパズル本によく出てきます。8つの絵を一度に見ることになるので、最初は混乱するお子さんも多いのですが、解き方はとてもすっきりしています。たいていは、行に沿って1つのことが変わり、列に沿って別のことが変わっていて、空きマスは両方に合うものでなければなりません。
この記事は6〜12歳ごろのお子さん向けです。成長のペースは一人ひとり違うので、年齢はあくまでおおよその目安にしてください。まず本物の物を使った2×2の表から始め、手描きの3×3の表へ進みます。どんな表にも使える2つの質問をお子さんに教え、最後にはお子さんが表を作って親に出題します。答え付きの4問は最後にあります。
きまりの表とは
それぞれのマスには、色、形、大きさ、点の数、向きなど、いくつかの特徴をもつ絵が入っています。いちばん簡単な表では、同じ行の絵は1つの特徴が同じで、同じ列の絵は別の特徴が同じです。たとえば次のようになります。
| 1列目 | 2列目 | 3列目 | |
|---|---|---|---|
| 1行目 | 赤い丸 | 赤い四角 | 赤い三角 |
| 2行目 | 青い丸 | 青い四角 | 青い三角 |
| 3行目 | 黄色い丸 | 黄色い四角 | ? |
どの行も色が同じで、どの列も形が同じです。空きマスは黄色の行で三角の列にあるので、黄色い三角です。この記事では目で見てわかる特徴だけを使います。計算は必要ありません。
まずは本物の物で2×2の表
6歳ごろのお子さんや、このタイプのパズルが初めてのお子さんは、手でさわれる物から始めましょう。テーブルにテープを2本交差させて貼るか、紙に大きなプラスの印を描くと、4つのマスができます。
- 用意するもの: 赤い物2つと青い物2つ。それぞれの色に大きいものと小さいものを1つずつ。プラスチックのコップ、積み木、びんのふたなどが使えます。ほかの色や大きさの「おとり」も2〜3個加えましょう。
- 並べ方: 上の行はすべて赤、下の行はすべて青にします。左の列はすべて大きいもの、右の列はすべて小さいものにします。3つのマスを埋めて、1つは空けておきます。
- お子さんの番: 山の中から空きマスに合う物を選んで、なぜそれなのかを言います。
最初は、きまりをいっしょに声に出して言いましょう。「上の行は全部赤、下の行は全部青。こっちは大きくて、こっちは小さいよ」。慣れてきたら、役割を交代します。お子さんに目をそらしてもらい、親がどれか1つの物を取り出して、何がなくなったかを当ててもらいます。
手描きの3×3の表へ
2×2の表が簡単に感じられるようになったら、紙に3×3の表を描き、色ペンで埋めていきます。下のレベルに沿って特徴を少しずつ変え、各レベルで何回か遊んでから次へ進みましょう。
| レベル | 行で変わるもの | 列で変わるもの | 目安の年齢 |
|---|---|---|---|
| 1 | 色 | 形(丸、四角、三角) | 6〜7歳ごろ |
| 2 | 形 | 大きさ(大、中、小) | 7〜8歳ごろ |
| 3 | 色 | 中の点の数(1個、2個、3個) | 7〜9歳ごろ |
| 4 | どの行もどの列も、3つの形と3つの色がそろっていて、順番がずれている | 行と同じ | 9〜12歳ごろ |
空きマスの位置を動かすと、表はもっと難しくなります。右下のすみがいちばん簡単で、真ん中や上の行が空いていると、お子さんはより注意深く見る必要があります。
2つの質問:この行では何が変わる? この列では?
ここがいちばん大切なところです。すぐに当てずっぽうで答えるのではなく、一歩ずつ進めるように教えましょう。
- うまっている1行を見る。 「この3つの絵は、どこが同じ? どこがちがう?」
- うまっている1列を見る。 同じ2つの質問をします。
- 空きマスについて、両方を合わせる。 「空きマスは何行目で、何列目かな? だったら、何がなければいけない?」
- 入れて確かめる。 新しい絵を入れて、行全体と列全体を声に出して読みます。両方に合って、はじめて完成です。
いちばんよくある間違いは、片方の向きしか見ないことです。上の例では、「いちばん下の行は全部黄色だから」と黄色い丸を選ぶことがあります。色は合っていても形が違います。間違いだと言うかわりに、「3列目を読んでくれる?」とたずねて、お子さん自身にずれを見つけてもらいましょう。
お子さんが行き詰まったら、ヒントは段階的に出します。前の段階で足りないときだけ、次に進みます。表を紙でおおい、1行だけが見えるようにする。「今は色だけ見てみよう」と言う。そして最後に、空きマスと同じ行と同じ列にある2つのマスを指さす、という順です。
お子さんに表を描いてもらい、親が解く
表を作ると、お子さんは表の仕組みがわかります。それに、出題する側になるのは多くの子が大好きです。
- お子さんが、変える特徴を2つ選びます。たとえば、行に沿って色、列に沿って大きさ、などです。
- まず9つのマスを書き損じの紙に描き、それから新しい紙に写して、1マスだけ空けておきます。
- 親が解きながら、考えを声に出します。「この行は色が変わって、この列は大きさが変わるから、空きマスは…」
- ときどき、半分だけ合っている答えを言ってみましょう。お子さんが間違いを見つける番になります。
お子さんの表に、きまりに合わないマスがあったら、いっしょに直すよいチャンスです。「この行を読むと色が変わるね。じゃあ、この列はどうかな?」
Dologiのテーマ「パターン」には、「きまりの ひょう」というパズルがあります。「?」が1つだけある表で、その行にも列にも合う絵を選びます。絵はパズルごとに変わり、形のこともあれば、風船、矢印、てんとう虫のこともあります。
答え付きの4問
表を紙に写し、言葉のかわりに絵を描いてください。
問題1:
| 1列目 | 2列目 | 3列目 | |
|---|---|---|---|
| 1行目 | 大きい丸 | 中くらいの丸 | 小さい丸 |
| 2行目 | 大きい四角 | 中くらいの四角 | ? |
| 3行目 | 大きい三角 | 中くらいの三角 | 小さい三角 |
問題2(絵はすべて丸です):
| 1列目 | 2列目 | 3列目 | |
|---|---|---|---|
| 1行目 | 赤、点1個 | ? | 赤、点3個 |
| 2行目 | 緑、点1個 | 緑、点2個 | 緑、点3個 |
| 3行目 | 紫、点1個 | 紫、点2個 | 紫、点3個 |
問題3(絵はすべて矢印です):
| 1列目 | 2列目 | 3列目 | |
|---|---|---|---|
| 1行目 | オレンジ、上向き | 青、上向き | 紫、上向き |
| 2行目 | オレンジ、右向き | 青、右向き | 紫、右向き |
| 3行目 | ? | 青、下向き | 紫、下向き |
問題4(難しめ):
| 1列目 | 2列目 | 3列目 | |
|---|---|---|---|
| 1行目 | 赤い丸 | 青い四角 | 黄色い三角 |
| 2行目 | 黄色い四角 | 赤い三角 | 青い丸 |
| 3行目 | 青い三角 | 黄色い丸 | ? |
答え:
- 小さい四角。 どの行も形は同じで、どの列も大きさは同じです。3列目は小さいものです。
- 点2個の赤い丸。 1行目はすべて赤で、2列目はすべて点2個の丸です。空きマスは上の行にあるので、お子さんは列を下から上へ読む必要があります。
- 下向きのオレンジの矢印。 3行目はすべて下向きで、1列目はすべてオレンジです。
- 赤い四角。 この表には、色も形も同じ行がありません。そこで「この行に足りないものは何?」と考えます。どの行もどの列も、丸、四角、三角が1つずつ、赤、青、黄色が1つずつそろっています。3行目にはすでに三角と丸があるので、四角が必要です。青と黄色もあるので、赤が必要です。3列目(黄色い三角、青い丸)も、四角と赤が足りないので、確かめも合っています。
まとめ
- きまりの表では、たいてい行に沿って1つのことが変わり、列に沿って別のことが変わります。空きマスは両方に合うものでなければなりません。
- 本物の物を使った2×2の表から始め、手描きの3×3の表へ進んで、特徴を少しずつ変えていきましょう。
- 「この行では何が変わる? この列では?」とたずねて、決める前に両方の向きを確かめることを教えましょう。
- お子さんに表を作って親に出題してもらいましょう。問題を作ることも、きまりを理解する1つの方法です。
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