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子どもの上手なほめ方:努力と具体的な行動をほめよう

子どもが積み上げたばかりの積み木の塔を、大人が指さしています。ふきだしには星が入っていて、子どもは両手を上げて喜んでいます。

子どもが塔を積み終えた、パズルが解けた、1ページ分の文章を書き上げた。そんなとき、いちばん早く口から出るのは「すごいね、頭がいいね!」ではないでしょうか。いっしょに喜ぶことはまちがいではありません。ただ、ほめ言葉は子どもを喜ばせるだけではなく、保護者が何を大切に思っているかを子どもに伝えます。この記事では、むずかしいことにぶつかってもまた挑戦したくなるようなほめ方と、すぐに使える具体的な言葉を紹介します。

人をほめるか、取り組みをほめるか

ほめ方には、大きくちがう二つのタイプがあります。

  • 人をほめる:「頭がいいね」「算数の天才だね」。ほめているのは、子どもがそういう人であることです。
  • 取り組みをほめる:「3つの方法をためして、うまくいったね」「線のぎりぎりまでぬれたね」。ほめているのは、子どもがしたことです。

前者はあたたかく聞こえますが、「頭がいい」はもともと持っているかいないかのものだと、子どもに思わせてしまうことがあります。むずかしい問題に出会ったとき、まちがえたら自分は頭がよくなかったということになるのでは、と心配して、安全なやさしい課題をえらんでしまうかもしれません。後者は、結果はやったことから生まれると子どもに教えます。あきらめずに続ける、やり方を変える、もう一度たしかめる。どれも次にまたできることです。

具体的に:子どもが実際にしたことを言う

いちばん役に立つのは、様子を言葉にするほめ方です。気づいたことを、できるだけはっきり伝えるだけでかまいません。

こう言うかわりに こんな言い方を
「よくできたね!」 「大きい積み木を下に、小さい積み木を上にしたから、塔が倒れないんだね。」
「きれいだね!」 「空を3色でぬったんだね。夕焼けみたい。」
「頭がいいね!」 「1回目はだめだったから、ほかの方法をためして見つけたんだね。」
「えらいね。」 「自分で読み返して、まちがいを2つ直したね。」
「いい子だね。」 「言われなくても、おもちゃを正しい箱にかたづけられたね。」

具体的なほめ言葉には、もう一つよいところがあります。子どもが、何をまたやればいいのかがはっきりわかることです。「よくできたね」では新しいことは何もわかりませんが、「最初の方法がだめだったとき、ほかの方法をためしたね」ならわかります。

結果だけでなく、やり方もほめる

子どもはいつも正解できるわけではありません。やり方をほめる言葉なら、結果がまだ出ていないときにも使えます。

  • 努力:「このパズルに長いこと向き合って、あきらめなかったね。」
  • 作戦:「1列ずつ数えたから、数えもれがなかったね。」
  • 進歩:「先週はここを手伝ってもらっていたけど、今日はひとりでできたね。」
  • えらび方:「むずかしいほうを先にやることにしたんだね。勇気があるね。」

努力をほめるというのは、何でもほめるということではありません。急いで雑にすませたときに「がんばったね」と言うのはやめましょう。子どもはほめ言葉が本当でないことを見ぬきますし、そうなるとほめ言葉の値打ちが下がってしまいます。かわりに、こう聞いてみてはどうでしょう。「どこをもう少していねいにできると思う?」

気をつけたい小さな落とし穴

  • くらべるほめ方。「お友だちより上手だね」は、注意を勝ち負けに向けてしまいます。くらべるなら、昨日のわが子と。
  • ほめたあとの「でも」。「きれいだね、でも…」と言うと、子どもは後半しか覚えていません。ほめる時間と、アドバイスをする時間は分けましょう。
  • 何でもほめる。 小さなことまでいつもほめていると、ほめられるためにやるようになることがあります。ときにはそばで見ているだけにして、「どうやったのか教えてくれる?」と聞くので十分です。
  • せかすためのほめ方。「上手なんだから、残りもやっちゃおう」は、ほめ言葉をプレッシャーに変えてしまいます。ほめ言葉は、子どもがしたことのあとに伝えましょう。

子ども自身に「できた」を見つけてもらう

長い目で見たゴールは、大人に言ってもらうのを待つのではなく、子ども自身が自分のよい取り組みに気づけるようになることです。

  • 評価せずに、たずねる。「絵のどこがいちばん好き?」「どの問題がいちばんむずかしかった?それでもどうやってできたの?」
  • 説明してもらう。 やり方を話すとき、子どもは自分の取り組みをふり返っています。
  • 作品をいくつかとっておく。 絵や、塔の写真。何週間かたってから見返すと、子どもは自分の進歩に気づきます。

お子さんがDologiを使っているなら、保護者メニューの「過去7日間」のレポートで、この1週間にいくつパズルをしたか、それぞれのテーマでどのレベルにいるかがわかります。具体的にほめるときの材料になります。「今週はたくさんパズルをしたね。どれがいちばん長く考えた?」

まとめ

  • 「頭がいい」「かしこい」と言うかわりに、子どもがしたこと(努力、作戦、進歩)をほめる。
  • いちばんよいほめ方は、様子を言葉にすること。子どもがしているのを見たとおりに伝える。
  • くらべるほめ方、「でも」が続くほめ方、せかすためのほめ方、本当でないほめ方は避ける。
  • たずねて、子ども自身が何をうまくやったか気づけるようにする。

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