小学校の算数は、ばらばらの単元が長く並んでいるように見えるかもしれません。今週はたし算、来週は時計、そのあとはかたち、そしてグラフ。保護者の方にとっては、全体がどうつながっているのか、お子さまがだいたい順調なのかがわかりにくいものです。実は、ほとんどの国や学校の算数は、同じ4つの大きな分野で組み立てられていて、どの分野も何年もかけて一段ずつ育っていきます。
この記事では、その分野のかんたんなマップと、年齢ごとに多くの子ができること、おうちで試せる短い質問を紹介します。特定の国の学習指導の内容に合わせたものではありません。学校によって順番も進み方もちがい、子どもも一人ひとりちがうからです。
算数の4つの大きな分野
- 数と計算。 数える、数を読み書きする、位取り(十の位、百の位…)、たし算、ひき算、かけ算、わり算、そして分数と小数。
- はかる。 長さ、重さ、かさ、時間、お金。まず比べて、次に単位ではかり、それから単位をかえます。
- かたちと空間。 かたちの名前、特徴の説明、対称、角、位置と方向。
- データ。 ものを仲間分けして数え、正の字や表、グラフに記録し、そのグラフが何を表しているかを読み取ります。
数と計算にいちばん時間がかかるのがふつうですが、ほかの3つの分野も大切です。計算が苦手な子がかたちはとても得意だったり、その逆だったりします。
6歳、8歳、10歳、12歳ごろにできること
下の表は、おおまかなイメージです。年齢はめやすで、ある分野は先に進み、別の分野はゆっくり、という子は多く、それは自然なことです。
| 分野 | 6歳ごろ | 8歳ごろ | 10歳ごろ | 12歳ごろ |
|---|---|---|---|---|
| 数と計算 | ものを20以上まで数える。ものを使って小さい数のたし算とひき算をする | 十の位と百の位がわかる。2けたのたし算とひき算ができる。かけ算を「同じ数のまとまり」として学びはじめる | 九九の多くを覚えている。千の位の数をあつかう。わり算をする。かんたんな分数に出会う | 分数、小数、パーセントを使い、くらべる。いくつかの手順がいる問題をとく |
| はかる | 長い、重い、いっぱいを比べる | ものさしではかる。時計を5分きざみで読む。お金を数える | 単位をかえる。まわりの長さを求める。ますの数で面積を数える | 面積の公式を使う。体積に出会う。時間とお金の問題をとく |
| かたち | よく見る平面と立体の名前を言う。「上」「となり」などの言葉を使う | 辺と角の数を数える。対称に気づく | 直角と平行がわかる。四角形を仲間分けする | 角度をはかる。座標を使う。展開図を立体に組み立てる |
| データ | ものを仲間分けして数える。正の字で数える | かんたんな棒グラフをかいて読む | 表と折れ線グラフを読む | 平均を求める。「ありそう」「なさそう」などの言葉で、起こりやすさを話す |
お子さまの今を知る短い質問
散歩や食事のときに、テストではなく気軽に聞いてみましょう。お子さまの年齢に合った質問を選び、答えの中身だけでなく、どう答えたかも見てあげてください。
- 数と計算。 小さい子:「ぶどうが7つあって、3つ食べたよ。のこりはいくつ?」(4) 少し大きい子:「シールが47まいあって、8まいもらったよ。ぜんぶでいくつ?」(55) もっと大きい子:「0.5と0.45では、どっちが大きい?」(0.5。0.5は0.50と同じだから)
- はかる。 小さい子:「このスプーンとあなたの手では、どっちが長いかな? たしかめてみよう。」 大きい子:「3時45分に出て、4時20分に着いたよ。どのくらいかかった?」(35分)
- かたち。 小さい子:「まるいものと、かどのあるものを見つけられる?」 大きい子:「シリアルの箱にはかどがいくつある?」(8つ) もっと大きい子:「この部屋のどこに直角が見えるかな?」
- データ。 小さい子:「くつ下を色でわけよう。どの山がいちばん多い?」 大きい子:「5分間、通る車の色を数えよう。棒グラフにかけるかな?」
お子さまが答えの出し方を話してくれたら、たとえまちがっていても、正解だけを聞くよりずっと多くのことがわかります。
心配しすぎずにマップを見る
- でこぼこは自然なこと。 ある分野でぐんぐん進み、別の分野でゆっくり進む子はよくいます。
- すき間はうめられる。 前の段階が抜けているなら、ものや絵を使ってそこへもどるほうが、先へ急ぐよりたいてい役に立ちます。
- 先生に相談を。 先生は、お子さまのクラスで今何を学んでいるか、どの力がしっかりしているかを知っています。学び全体についてもっと心配なことがあれば、学校や専門家に相談してください。
おうちで各分野を支えるには
- 数と計算: サイコロを使ったボードゲーム、トランプ、買い物、2とびや5とびで数える。
- はかる: はかりと計量カップを使った料理、ドアの柱で身長をはかる、時計を読む、コインで支払う。
- かたち: つみ木、紙おり、散歩中のかたち探し、部屋の地図かき。
- データ: 家族へのアンケート(「どのくだものがいちばん好き?」)、天気の記録表、窓から見える鳥を数える。
Dologiでは、パズルを7つのテーマに分けています。「さんすう」では数えること、数の感覚、はかることを、「くうかん」ではかたちや位置、見え方を扱います。短くて種類の多いパズルは、マップのいくつかの分野をやさしくめぐる方法のひとつです。
まとめ
- 小学校の算数は、数と計算、はかる、かたちと空間、データの4つの大きな分野から育ちます。
- 年齢の表はおおまかなめざすものにすぎません。学校も子どもも、進むペースはそれぞれです。
- 気軽な質問のほうが、テストよりもお子さまの今がよくわかります。
- 日常のあそびで各分野を支え、すき間が長く続くようなら先生に相談しましょう。
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