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小さな子のための確率:「ぜったい」「かもしれない」「ありえない」

横にたおれた布ぶくろから色とりどりのビー玉がころがり出ていて、そのとなりに5の目のサイコロがあります。

「公園で雨ふるかな?」「赤いのが出るかな?」「今日おばあちゃん来る?」。子どもは一日中、起こりやすさについて質問しています。まだことばはなくても、何が起こるかもしれないかを、もう考えているのです。

確率というと中学校の数学のように聞こえますが、最初の考え方はシンプルで、家での遊びで楽しく調べられます。この記事では、最初に使いたい3つのことば、手を動かす遊び、毎日の中で起こりやすさを話す方法を紹介します。

役に立つ3つのことば

ほとんどのできごとは、3つのことばで表せます。

  • ぜったい: 必ず起こる。「明日も太陽がのぼる」。
  • かもしれない: 起こるかもしれないし、起こらないかもしれない。「さんぽで犬に会うかもしれない」。
  • ありえない: 起こることはない。「うちのねこが月まで飛んでいく」。

7歳ごろからの子には、2つ足してもいいでしょう。

  • 起こりやすい: たぶん起こる。
  • 起こりにくい: たぶん起こらないけれど、起こることもある。

このことばを使うと、「うん」「ううん」よりくわしく言えるようになり、「どうして?」をめぐる楽しい話し合いが生まれます。

ビー玉ぶくろあそび

中が見えない布ぶくろと、2〜3色の小さなもの(ビー玉、ボタン、ブロックなど)を用意します。

  1. ふくろに入れる。 たとえば赤いビー玉5こと青いビー玉1こ。中に何が入っているか、子どもに見せます。
  2. 取り出す前に聞く: 「見ないで1こ取ったら、何色が出ると思う?」
  3. 1こ取って見て、ふくろにもどす。 何回かくり返し、紙に線を引いて記録します。
  4. 結果について話す: 「赤のほうがずっとたくさん出たね。どうしてだと思う?」
  5. ふくろの中身を変える: 全部赤にする(「今度は青が出ることはある?」)、緑をひとつも入れない(「緑は出るかな?」)。

最後のステップで、ことばがいきいきしてきます。赤しか入っていなければ、赤が出るのはぜったい、青が出るのはありえないのです。

毎日のできごとを仕分けよう

紙に3つの列をかきます。「ぜったい」「かもしれない」「ありえない」。小さな子には絵を使いながら、いっしょにできごとを仕分けます。

できごと どの列?
今夜は暗くなる ぜったい
明日は雨がふる かもしれない
晩ごはんはパスタ かもしれない(もうゆでているなら、ぜったい!)
魚が自転車に乗る ありえない
今年、背がのびる とても起こりやすい

意見がちがっても大かんげいです。「明日は雨」は、天気予報を見た子には「ぜったい」かもしれません。「どうして分かるの?」と聞くことで、遊びが本物の推理になります。

サイコロをふる

サイコロひとつで、起こりやすさをかんたんに調べられます。

  • 何が出るか聞く: 「どの数が出るかな?」(1から6)「7は出る?」
  • 予想する: 「次は6が出ると思う?」そしてふってみます。出てほしいと思っても6が出るわけではないことに、子どもはよくおどろきます。
  • 20回ふって記録する: よく出る数はある?20回だけだと結果がかたよることが多く、それも話題になります。
  • サイコロ2つでくらべる: 「6が2つそろうのと、6がひとつ出るの、どっちが出やすい?」

目的は確率をぴったり計算することではありません。よく起こること、めったに起こらないこと、ぜったい起こらないことがあると気づくことです。

ルーレットで「起こりやすい」「起こりにくい」

大きい子には、紙のルーレットで、起こりやすさが並べ方で変わることを見せられます。

  1. 円をかき、ケーキのようにいくつかに分けます。
  2. ほとんどを赤にぬり、ひとつだけ青にします。
  3. まん中に立てたえんぴつのまわりで、クリップを回し、どこで止まるかを見ます。
  4. 聞いてみる: 「起こりやすい色は?起こりにくい色は?青を出やすくするにはどうする?」

そのあと、青が出やすいルーレットや、2色が同じくらい出るルーレットを、子どもに考えてもらいましょう。

ことばを毎日使おう

起こりやすさのことばは、毎日の生活にしぜんにとけこみます。

  • 「バスに会うのは起こりやすいと思う?」
  • 「お店がしまっているかもしれない?」
  • 「おふろと海で同時に泳ぐのは、どうしてありえないの?」

子どもの答えを受けとめ、理由を聞き、本当はどうなったかをたしかめましょう。そうするうちに、子どもは予想が上手になり、新しい情報が来たら考えを変えられるようになっていきます。

まとめ

  • 「ぜったい」「かもしれない」「ありえない」の3つから始め、大きい子には「起こりやすい」「起こりにくい」を足しましょう。
  • ビー玉ぶくろあそびで、予想する、取り出す、記録する、中身を変える、をしてみましょう。
  • 毎日のできごとを列に仕分けて、「どうして分かるの?」と聞きましょう。
  • サイコロと紙のルーレットで起こりやすさを調べ、毎日の会話でことばを使いましょう。

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