天井にとまったハエになったつもりで、部屋を見下ろしてみましょう。ベッドは長い長方形に、ラグはだ円に、ドアは開き方を表すカーブのついた線になります。この上から見た形を表したものが間取り図です。子ども自身の部屋の間取り図をかくのは、空間を考える力をきたえるすてきな方法です。
よく知っている部屋なので、子どもはいつでも絵と本物を見くらべられます。用意するのは紙(方眼紙があると便利)とえんぴつ、そして少しの時間だけです。
部屋の間取り図をかくといいわけ
- 上から見る。 子どもはふだん、家具を横から見ています。上から見た形を想像してかくことは、地図や図、図形の土台になる頭のやわらかさを育てます。
- ものがどこにあるか。 「つくえは窓のとなりで、ベッドの向かいがわ」。間取り図があると、位置を表すことばが具体的になります。
- 大きさときょり。 ベッドはつくえより長い? ドアから窓までどれくらい? はかってかくことで、自然とくらべるようになります。
- 計画する。 部屋を紙にうつせば、何も持ち上げずに家具を動かせます。
まずは、ものを上から見てみる
部屋をかく前に、上から見た形で遊んでみましょう。
- テーブルの上のおもちゃ。 コップ、本、ボールをテーブルにおき、真上から見てみます。「上から見ると、コップはどんな形?」
- なにかな?クイズ。 部屋にあるもの(丸いラグ、四角いいす、ベッド)を上から見た形でかき、何かを当ててもらいます。
- 床にねころんでから立ち上がる。 いすは、床から見るのと上から見るのとでまったくちがって見えます。何が変わるか話してみましょう。
歩数で部屋をはかる
本物の間取り図は、縮尺に合わせてかかれています。子どもは足を使ってかんたんにまねできます。
- かかととつま先をくっつけて かべにそって歩き、歩数を数えます。数を書いておきましょう。
- ほかのかべ、 ベッド、つくえも同じようにはかります。
- 方眼紙の1マスを1歩にします。 8歩のかべは8マスの長さです。
数がぴったりでなくてもだいじょうぶ。大事なのは、部屋の大きさのつりあいが絵でも保たれることです。長いかべは長く、小さないすは小さいままです。
いっしょに間取り図をかく
- まずはかべ。 数えた歩数で部屋のりんかくをかきます。
- ドアと窓。 ドアは、開き方を表すカーブのついたすきまで、窓はかべの中の二重線でかきます。
- 大きな家具。 ベッド、たんす、つくえを、かんたんな長方形で正しい場所にかきます。
- 小さなもの。 ラグ、おもちゃ箱、ライト、いす。
- たしかめる。 間取り図を持ってドアのところに立ち、部屋と向きが合うように回して、ひとつずつたしかめます。「ベッドは本当にあのすみにある?」
できるだけ子ども自身にかかせてあげましょう。少しゆがんでいても子どもがかいた図のほうが、大人がかいたきれいな図よりずっと価値があります。
間取り図で遊ぼう
- かくして見つける。 小さなおもちゃをかくし、間取り図にばつじるしをつけて、子どもにさがしてもらいます。次は交代です。
- ここはどこ? 間取り図の一点を指さし、子どもに本物の部屋のその場所に立ってもらいます。
- 道をかく。 「ラグをふまずに、ベッドからドアまで行く道をかいてね」
- 夢の部屋を考える。 同じ縮尺で家具を紙で切りぬき、間取り図の上で動かします。ベッドは窓の下に入る? ドアはちゃんと開く? うまくいかない置き方があることに、子どもはすぐ気づきます。
年れい別のアイデア
年れいはだいたいの目安です。子どものペースに合わせましょう。
- 4〜5さいごろ: おもちゃを上から見る、上から見た形で何かを当てる、大きな家具だけのかんたんな間取り図をいっしょにかく。
- 6〜7さいごろ: 歩数ではかる、かべと家具を正しい場所にかく、間取り図でかくして見つける。
- 8さいごろから: 方眼紙と縮尺、家の設計図のようなドアと窓、切りぬいた家具で夢の部屋を考える、家全体の間取り図。
Dologiの「くうかん」のテーマには「ずの とおりに つもう」というパズルがあり、上から見た図にそれぞれのマスに積む立方体の数が書かれていて、子どもは図に合うつみ方を選びます。上から見た形と本当の形を結びつける、同じ力です。
まとめ
- 間取り図は部屋を上から見たもので、空間を考える力をきたえる。
- おもちゃを上から見るところから始め、部屋を歩数ではかる。
- かべ、ドア、窓、家具をいっしょにかき、本物の部屋と見くらべる。
- かくして見つける遊び、道かき、紙の家具で夢の部屋づくりを楽しむ。
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