「ぼくのお城、バケツ4こ分の高さ! パパのは3こだけ!」
海辺でも、公園の砂場でも、ベランダの砂あそび用のたらいでも、砂は小さな子にとって最高の自由あそびの材料の1つです。ほって、注いで、固めて、つくる。そのあいだに、はかったり、くらべたり、予想したり、計画したりしています。たいていは気づかないうちに。おとなの問いかけやアイデアが少しあれば、その考える時間がもう少し豊かになります。
ぬれた砂とかわいた砂
まずはかんたんな実験から。1つのバケツにかわいた砂、もう1つにしめった砂を入れて、両方ひっくり返します。
- かわいた砂はさらさら流れて山になります。しめった砂はバケツの形のまま残ります。
- やる前に聞いてみましょう。「どうなると思う?」 それからたしかめます。
- 水を少しずつ足していきます。ぬれすぎて、お城がくずれてしまうところはあるかな?
同じ材料でも、1つのことが変わるだけでふるまいが変わる。子どもはそれを学びます。これが科学者のような考え方の始まりです。1つだけ変えて、何が起こるか見る。
バケツではかるお城
バケツは便利な「はかるもの」です。しっかり固めた砂のバケツは、どれも同じ大きさなので、それではかれます。
- 「きみの塔はバケツ何こ分の高さ?」 積んで数えます。
- 「かべはバケツ何こ分の長さ?」
- 塔を2つつくってくらべます。どちらが高い? バケツ何こ分ちがう?
ものさしを使う前に、バケツやスコップや歩幅ではかってみると、「はかる」とは何かがわかります。同じものが何回入るかを数えることです。
トンネル、川、おほり
砂をほるのは、体を使った空間の考え方です。
- 両側からトンネル。 長い山をつくり、1人ずつはしからほります。トンネルはまん中で出会うかな? 砂の中のもう1つのトンネルがどこにあるか、想像しなければなりません。
- 川とおほり。 お城のまわりにみぞをほり、高いところから水を注ぎます。水はどっちへ流れる? どこにたまる? 水はいつも低いほうへ流れるので、子どもにもかたむきが見えます。
- 橋。 平たい棒や木の皮が橋になります。貝がら1つをのせられるかな? 2つなら?
型とスタンプ
しめって平らな砂には、きれいに型がつきます。
- 手、足、貝がら、フォーク、コップを砂におしつけます。それから物をかくします。どの型がどの物でできたか、当てられるかな?
- 足あとをくらべます。いちばん長いのはだれの? 小さい順にならべてみましょう。
- いろいろな大きさの型やコップを使います。いちばん大きいコップは、いつもいちばん大きな形になるかな?
なかま分けできる宝物
遊びながら見つけた貝がら、小石、小枝は、自然のコレクションです。
- なかま分け:貝がらはこっち、小石はあっち。
- 小さい順に1列にならべます。
- 数えて、お城のかべにそってもようをつくります。貝がら、小石、貝がら、小石。
遊んだあとは手をあらい、砂を目や口に近づけないようにし、水のあるところでは近くで見守りましょう。
| だいたいの年齢 | ためしてみること |
|---|---|
| 3〜4歳 | 入れたり出したり。ぬれた砂とかわいた砂。手形と足形 |
| 5〜6歳 | バケツではかるお城。2つの塔をくらべる。貝がらと小石のなかま分け |
| 7〜8歳 | 両側からトンネル。川とおほり。型と物を合わせる |
| 9歳から | お城を先に紙で計画する。重さにたえる橋。実験では1回に1つだけ変える |
年齢はあくまで目安で、子どもによってちがいます。
Dologiの「くうかん」には「つみき かぞえ」というパズルがあり、うしろにかくれたものもふくめて、積んだつみきを全部数えます。よく見えないものもふくめて、お城のバケツを数えるときと同じ考え方です。
まとめ
- ぬれた砂とかわいた砂は、予想して、ためして、たしかめるかんたんな最初の実験です。
- バケツは「はかるもの」。塔やかべをバケツではかってくらべましょう。
- トンネル、川、橋で、砂ほりが空間の考え方になります。
- 合わせる型となかま分けする宝物で、くらべることとならべることが遊びに加わります。
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