「おへやを片づけて」。大人にとってはひとつの仕事です。でも、おもちゃや服や本の海のまん中に立つ子どもにとっては、のぼる道のない山のように感じられることがあります。かたまってしまったり、気がちったり、「できない」と言ったりする子も多いでしょう。
大きな仕事を小さなステップに分けることを学ぶのは、家のお手伝いや宿題、工作、そして将来のほとんどすべてに役立つ考える力です。この記事では、大きな仕事がなぜ大変に感じるのか、いっしょにかんたんに分ける方法、そして少しずつ子ども自身に計画させていく方法を紹介します。
大きな仕事が大きすぎる理由
- どこから始めればいいか分からない。 「片づけて」だけでは、何を先にすればいいか分かりません。
- おぼえておくことが多すぎる。 子どものワーキングメモリー(今していることをおぼえておく、頭の中のメモ帳のようなもの)は、大人より小さいのです。長い指示はこぼれ落ちてしまいます。
- ゴールが遠い。 とちゅうに小さな「できた」がないと、やる気がしぼんでしまいます。
どれも、子どもがなまけているという意味ではありません。たいていは、仕事がまだ、目に見えてできる大きさに切り分けられていないだけです。
仕事をステップに分ける方法
とくに最初のうちは、声に出していっしょにやりましょう。
- ゴールをはっきり言う。 「床に何もなくて、ベッドが整っている」。
- 「いちばん最初にすることは?」と聞く。 小さくて具体的なことを選びます。「本を全部たなにもどす」。
- ステップを3〜5つ書き出す。 それより多いと、小さな子には多すぎます。大きな仕事は何回かに分けましょう。
- ステップを見えるようにする。 紙に書くか絵にかく、またはふせんを使います。
- 終わったステップにチェックをつける。 チェックするのは気持ちがよく、進んでいることが分かります。
- ゴールに気づく。 「見て、全部チェックがついたよ。ぜんぶ一人でできたね」。
ステップごとのたしかめ方として、「見ている人に、終わったときが分かるか」を考えてみましょう。「車を青い箱にしまう」はOK、「きれいにする」はNGです。
ためしてみたい3つの例
| 大きな仕事 | 小さなステップ |
|---|---|
| 部屋の片づけ | 1. 本をたなへ。2. 服をかごへ。3. おもちゃを箱へ。4. ベッドを整える。 |
| 誕生日カードづくり | 1. 紙をおる。2. 表に絵をかく。3. 中にメッセージを書く(または言って書いてもらう)。4. ふうとうに入れる。 |
| 学校のかばんの用意 | 1. 明日の時間割を見る。2. 教科書とノートを入れる。3. ふでばこと水とうを入れる。4. かばんをしめてドアのそばに置く。 |
これはあくまで出発点です。子どものリストは、ちがうステップやちがう順番でもかまいません。うまくいけばそれで十分です。
小さな子には絵のリスト
まだ字が読めない子も、リストを使うことができます。
- ステップごとにかんたんな絵をかく: 本、シャツ、箱。
- 子どもが各ステップをしているところを写真にとり、1本の帯のように印刷する。
- クリップや小さなポケットを使い、ひとつ終わるごとに次のステップへ動かす。
- 仕事をする場所にリストをはる: 子ども部屋のドア、洗面台の横、コートかけのそば。
4〜5歳の子の多くは、絵のステップが2〜3つあれば十分です。大きくなるにつれて、リストは長く、くわしくしていけます。
計画は少しずつ子どもにまかせる
目標は、いつか子どもが自分で仕事を分けられるようになることです。
- 最初はいっしょにリストを作る。 大人がリードします。
- 次に、大人が書きながら、子どもにステップを考えてもらう: 「何が最初?それから?」
- そのうち、子どもひとりでリストを作って、見せてもらいます。
- つまったら、答えを言うかわりに質問する: 「どうしたら、この仕事が少し小さくなるかな?」
- うまくいったことを話す: 「リストがあると楽だった?次は何を変えたい?」
Dologiのセッションも、小さく区切られています。毎日、その子に合ったレベルのパズルを短く1回あそんだら、ひと休みします。短くて分かりやすく、終わりが見える仕事は、始めやすく、終わらせやすいものです。
まとめ
- 大きな仕事が大変に感じるのは、最初の一歩がはっきりせず、おぼえることが多すぎるからです。
- ゴールを言い、「いちばん最初にすることは?」と聞き、見て分かるステップを3〜5つ書き出しましょう。
- リストを見えるところに置き、小さな子には絵を使い、終わったステップにチェックをつけましょう。
- 少しずつ、子どもにステップを考えさせ、やがて自分で書かせましょう。
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