目をとじます。鼻の下に小さなカップ。「すっぱい……さわやか……レモンだ!」
においをかぐ力と味わう力は、一日中使っているのに、わざわざ練習することはほとんどありません。台所にある、よく知っている食べものを使った当てっこ遊びなら、それができます。子どもは、かすかな合図に注意を向け、それをことばにし、考えて答えにたどりつきます。この記事では、安全な遊び方と、あきずに楽しむ方法を紹介します。
始める前に
- 子どもがふだん問題なく食べているものだけを使います。 参加する人に食物アレルギーや体に合わない食べものがある場合、その食べものはいっさい使いません。まよったら、使わないでください。
- 食べものだけを使います。 洗剤、香水など、食べるためのものではないものは、けっして使いません。
- 味わうときは小さくやわらかく切ります。 とても熱いものや、からいものは使いません。
- 味わうかどうかは、いつでも子どもが決めます。 かぐだけでも、遊びはちゃんと成り立ちます。
- 目をとじるだけで十分です。 目かくしは、子どもが楽しめるときだけ使います。
かぐ回
5つか6つの小さなカップに、食べものを少しずつ入れます。においがはっきりしたものがおすすめです。
- レモンの輪切り、またはみかんの皮
- ミントやバジルの葉。軽くもんでおく
- バナナひと切れ
- シナモン、ココアの粉、コーヒーの粉
- たまねぎのうす切り、またはしょうがひとかけ
子どもが目をとじ、おうちの方がカップを鼻の下に近づけます。そして4つのステップです。かぐ、ことばにする、当てる、見る。
当てる前に、ことばにします。「強い? よわい? あまい? つんとする? 何かを思い出す?」。ことばにすると、あわてて答えなくなり、そのまま答えにつながることもよくあります。
| 気をつけること | 役に立つことば |
|---|---|
| 強さ | 強い、よわい、ほとんどしない |
| においの種類 | あまい、すっぱい、さわやか、つんとする、スパイスみたい、土みたい |
| 思い出 | 「朝ごはんみたい」「庭みたい」「おばあちゃんの台所みたい」 |
味わう回
小さなひと口をスプーンにのせて、1つずつ。あいだに水をひと口飲みます。
| 味 | 用意しやすい例 |
|---|---|
| あまい | バナナ、レーズン、スプーンにのせたはちみつ |
| すっぱい | レモン、プレーンヨーグルト |
| しょっぱい | 塩味のクラッカー、チーズひと切れ |
| にがい | ビターチョコレート、ココアの粉 |
食べたときの感じもたずねてみましょう。カリカリ? やわらかい? みずみずしい? かわいている? なめらか? つぶつぶ? りんごとなしは味がにていますが、口の中での感じがちがいます。
大きい子のための実験です。鼻をそっとつまんで、りんごとなしをひと口ずつ食べてみます。多くの人は、ずっと見分けにくくなります。鼻をはなすと、ちがいがもどってきます。鼻が舌を助けていることに気づく、かんたんな方法です。
アレンジ
- においのペアさがし。 同じにおいのカップを2つずつ用意して、まぜます。鼻だけでペアを見つけます。においの神経衰弱です。
- よわい順、強い順。 3つか4つのカップを順番にならべます。
- 台所の探偵。 台所に入る前に、においだけで何を作っているか当てます。
- 好き? そうでもない? 当てたあとで、1人ずつ「好き」「どっちかな」「わたしはいいや」と言います。好みは人それぞれで、同じでなくてかまいません。
| めやすの年齢 | やってみること |
|---|---|
| 4〜5歳 | はっきりちがうにおいを3つか4つ。ことばは大人がわたす |
| 6〜7歳 | 当てる前にことばにする。4つの味。においのペアさがし |
| 8〜9歳 | にた食べもの。くだもの2種類、ハーブ2種類など。強さの順にならべる |
| 10歳から | 鼻をつまむ実験。2つの材料をまぜたものを当てる |
年齢はあくまでめやすで、子どもによってちがいます。
Dologiの「きく」も、同じ考え方でべつの感覚をきたえます。「ちがう おと」パズルでは、いくつかの音を聞いて、1つだけちがう音をえらびます。
まとめ
- みんなが安心して食べられる、よく知っている食べものだけを使い、味わうかどうかは子どもが決めます。
- かぐ、ことばにする、当てる、見る。いちばん大切なのは、ことばにするステップです。
- 強さ、においの種類、味、食べたときの感じを言うことばをわたしましょう。
- においのペアさがし、強さの順ならべ、鼻をつまむ実験もためしてみましょう。
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