チョウをよく見ると、あることに気づきます。左のはねと右のはねが、ほとんど同じ形なのです。たくさんの葉っぱや顔、カブトムシ、花も同じです。子どもはこの「そっくり」に早くから気づきます。かんたんな「対称さがし」をすると、その好奇心が空間をとらえる力の練習に変わります。
この記事では、対称を子どもに分かる言葉で説明し、かんたんな2つのたしかめ方と、20分ほどでできる庭や公園での遊びを紹介します。
対称とは
小さな子には、こう説明するのがいちばんかんたんです。まん中で半分に折ったら、ふたつの半分がぴったり重なる。 この折り目の線を対称の軸といいます。
- チョウには、体のまん中を通る対称の軸が1本あります。
- 多くの葉っぱには、まん中の太いすじにそって1本あります。
- 正方形には4本、円にはかぎりなくたくさんの対称の軸があります。
ことばはすぐに使わなくてかまいません。まずは「両がわが同じ」から始め、いくつか見つけてから「対称の軸」ということばを紹介しましょう。
2つのたしかめ方
子どもは、自分でたしかめられたことを信じます。かんたんな方法を2つ紹介します。
折ってたしかめる。 紙に形をかくか、なぞってうつし、切りぬいて半分に折ります。ふちがぐるりと全部重なれば、その折り目について対称です。平らにおした葉っぱや、見つけたものの絵でためすのにぴったりです。
鏡でたしかめる。 葉っぱや絵、おもちゃのまん中に、小さな鏡をまっすぐ立てます。鏡をのぞいて、手前の半分と鏡にうつった半分を合わせると全体に見えたら、その線は対称の軸です。次に鏡を別の場所においてみて、どうなるか見てみましょう。
顔やチョウの絵で鏡をためすと、とくに楽しめます。半分の絵が「1まいの絵」になるので、子どもはびっくりします。
対称さがしに出かけよう
庭や公園、家の中を少し歩いて、両がわが同じものをさがしてみましょう。
| さがす場所 | 見つかりそうなもの |
|---|---|
| 庭や公園 | 葉っぱ、チョウ、カブトムシ、いくつかの花、鳥のはね |
| 台所 | コップ、フォーク、上から下へたてに半分に切ったりんご |
| 家の中 | ドア、まど、いす、ボール |
| 自分の体 | 目、耳、ならべた両手 |
落ち葉をひろったり、写真をとったり、さっと絵にかいたりしましょう。家に帰ったら、見つけたものを鏡や紙を折ってたしかめます。
回して同じ:花とヒトデ
ちがう形で対称なものもあります。デイジーの花や輪切りのオレンジ、ヒトデは、折ったときだけでなく、少し回したときにも同じに見えます。これを回転対称といいます。
- 花びらの数や、オレンジのふくろの数を数える。
- 花の絵をゆっくり回してみる。いつ、もとと同じに見える?
- くらべてみる。チョウはさかさまにしても同じに見える?
このくらべっこは、7さいくらいからの子にとって、とてもいい考える練習になります。「折ると重なるもの、回すと重なるもの、どちらもできるものはどれ?」
対称でないものもさがそう
自然はめったにかんぺきではありません。葉っぱは虫に食べられているかもしれないし、はねがやぶれていたり、花びらが1まいなかったりもします。こうしたちがいをさがすのも、同じくらい役に立ちます。
- 「この葉っぱ、両がわはまったく同じ?どこがちがう?」
- 「台所で対称じゃないものは?」かたほうに注ぎ口のあるきゅうす、はさみ、取っ手のついたマグカップ。
- 「自分の顔はかんぺきに対称かな?鏡で見てみよう」(かんぺきに対称な顔の人はいません)。
小さなちがいに気づくことは、よく見る力をきたえ、「だいたい同じ」を「まったく同じ」と思いこまないことにつながります。
Dologiの「かがみ ぬりえ」パズルでは、線の向こうがわとぴったり合うように、絵ののこり半分をぬります。家でやる鏡のたしかめと同じ考えを、マス目の上でためせます。
まとめ
- 対称とは、まん中で半分に折ったときにふたつの半分が重なることです。
- 紙を折るか、線の上に小さな鏡を立ててたしかめましょう。
- 外や台所、家の中で対称さがしをしましょう。
- 折る対称と、花のような回す対称をくらべ、対称でないものもさがしてみましょう。
あわせて読みたい:マス目の絵と線対称あそび:うつす、かがみ合わせにかく、折って確かめる
