大きな三角形が2つ、中くらいの三角形が1つ、小さな三角形が2つ、正方形が1つ、平行四辺形が1つ。この7つのピースだけで、ねこ、家、船、走る人など、何百もの形がつくれます。タングラムとよばれる昔からあるこのパズルは、ほとんどお金をかけずに作れて、子どもと何年も楽しめます。
ピースとルール
タングラムは、正方形を7つのピースに切り分けたものです。ルールはかんたんです。
- 毎回7つのピースを全部使う。
- ピースどうしはくっつける。
- 重ねない。 ピースは平らにとなり合わせておき、上に重ねることはしません。
ピースは回しても、うら返してもかまいません。とくに平行四辺形はうら返す必要があることが多く、多くの子がおどろきます。
自分で作ろう
正方形の厚紙、定規、はさみを用意します。
- 対角線を1本ひく。 右上の角から左下の角へ。
- 右の辺のまん中と下の辺のまん中にしるしをつけ、 線でむすびます。
- 左上の角から右下の角に向かって線をひき、 2の線にぶつかったところで止めます。
- 右の辺のまん中から、 3の線と平行な線を、最初の対角線にぶつかるまでひきます。
- 3の線のはしから、 下の辺と平行な線を、最初の対角線にぶつかるまでひきます。
- すべての線にそって切ります。 これで7つのピースのできあがりです。
ピースを1つずつちがう色にぬると、「青い正方形はどこに入る?」のように話しやすくなります。
やさしいものからむずかしいものへ
タングラムは、ほとんどどんなレベルにも合わせられます。
| レベル | 子どもが見るもの | 合いやすい年れい(目安) |
|---|---|---|
| ピースの線あり | すべてのピースの線がかかれたわく | 4〜5さい |
| ヒント少し | ピースの線が1つか2つだけかかれたわく | 5〜7さい |
| かげ絵だけ | 1色でぬりつぶした外がわの形だけ | 7さいから |
| 正方形にもどす | 7つのピースを、はじめの正方形にもどす | どの年れいでもチャレンジ |
まずは大人がわくを作りましょう。ねこを組んで、まわりをなぞり、その絵を子どもにわたします。なれてきたら、わくをぬりつぶして中の線を消します。
ためしてみたい形
- 家: 正方形を窓かえんとつに、大きな三角形2つを屋根に。
- ねこ: 正方形を顔に、小さな三角形を耳に、大きな三角形を体に、平行四辺形をしっぽに。
- 船: 大きな三角形を帆に、平行四辺形を船体に。
- 魚、うさぎ、ろうそく、走る人: つくってみて、たまたまできた形には自分で名前をつけましょう。
タングラムで育つ力
- 形の中に形を見つける。 大きな三角形は小さな形2つからもつくれます。正方形には三角形が2つかくれています。
- 頭の中で回す・うら返す。 ためす前に、回したピースを思いうかべるようになります。
- 部分と全体。 どの形も、ぴったり合う部分からできています。
- ねばり強く、もう一度。 合わなければ回したり、別のピースにかえたりするのも遊びのうちです。
7つのピースにかくれた算数
大きい子は、こんな発見を楽しみます。
- 小さな三角形2つで、 正方形、中くらいの三角形、平行四辺形がつくれます。つまり、この3つは形がちがっても面積が同じです。
- 小さな三角形2つと正方形(または中くらいの三角形)で、大きな三角形が1つできます。
- セット全体の面積は、 どんな形をつくっても同じ。ねこも船も、使う紙の量はまったく同じです。
教えるのではなく、ピースを重ねてくらべながら、子ども自身に見つけてもらいましょう。
年れい別のアイデア
年れいはだいたいの目安です。子どものペースに合わせましょう。
- 4〜5さいごろ: 自由に遊ぶ、ピースの線があるわくをうめる、3〜4ピースでかんたんな形をつくる。
- 6〜7さいごろ: ヒントの少ないわく、7ピース全部を使った定番の動物や家。
- 8さいごろから: ぬりつぶしたかげ絵、ほかの人に出す問題を自分で考える、ピースの算数、正方形にもどす。
Dologiの「くうかん」のテーマには「すきまを うめよう」というパズルがあり、ブロックを回してボードに動かし、すきまも重なりもなく全部のマスをうめます。ピースを形にぴったり入れる、同じ考え方です。
まとめ
- タングラムは正方形を7つに切ったもの。7つ全部を、くっつけて、重ねずに使う。
- 厚紙で数分あれば自分で作れる。
- 線のあるわくから、かげ絵、自分で考えた形へと進む。
- 形を見る力、頭の中で回す力、ねばり強さ、そして面積の感覚まで育つ。
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