「なんで空は青いの? なんで犬はほえるの? なんでねなきゃいけないの?」質問が止まらない日もありますね。つかれることもありますが、それは大切なサインでもあります。お子さまが、世界がどう動いているのかを知りたがっているのです。ちょっとした習慣で、その好奇心は批判的思考、つまり人が持てるもっとも役に立つ力のひとつへと育っていきます。
小さな子どもにとっての批判的思考
批判的思考とは、否定的になることや言い争うことではありません。子どもにとっては、こんな意味です。
- 「なんで?」と聞き、答えだけでなく理由を知りたがる。
- どうしてわかるのかを聞く:「見たの? それとも想像?」
- ほかの説明をさがす:「ほかの理由もあるかな?」
- たしかめる: 決めつけずに、やってみる。
- 新しいことがわかったら、はずかしがらずに 考えを変える。
こうした習慣は、学ぶこと、問題を解くこと、そしてやがて出会うたくさんの情報を正しく理解することを助けてくれます。
考える力が育つ「なんで?」への答え方
すべての答えを知っている必要はありません。むしろ、何を知っているかより、どう答えるかのほうが大切です。
- ときどき質問を返しましょう:「あなたはどう思う? どうしてだろうね」。大人の考えを言う前に、お子さまの考えを聞きましょう。
- 調べ方を聞きましょう:「いっしょに調べてみる?」「ためしてみられるかな?」
- 本当にわからないときは「わからない」と言い、続けて「いっしょに調べよう」。わからないことは自然なスタート地点だと伝わります。
- 小さな子には 短く、正直に 答えましょう。ついていけない長い説明より、かんたんで正しい答えのほうがよいのです。
- たしかなことと予想を分けましょう:「ここは科学者がわかっていること。こっちは、まだ研究中なんだって」。
あそび:見たことと想像したこと
- 見た? 想像した? 絵や窓の外をいっしょに見ます。お子さまは 見たこと を1つ(「地面がぬれてる」)、想像したこと を1つ(「雨がふったんだ」)言います。それから「ほかに地面がぬれる理由はある?」と聞きます。
- おうち探偵。 小さな手がかりを残しておきます。流しのコップ、いすの上の上着。「だれが帰ってきたのかな? どうしてわかった?」子どもは証拠を説明するのが大好きです。
- 2つの説明。 小さなできごと(「植木がしおれてる」)に、考えられる理由を2つさがします(「水が足りない」「窓ぎわが暑すぎる」)。どちらが正しいか、どうしたらわかるでしょう?
- 事実? 意見? 大きい子と:「アイスはつめたい」(事実、たしかめられる)と「アイスはいちばんおいしいデザート」(意見、人によってちがう)。交代で文を作ります。
- へんてこな文。「くつしたより先に長ぐつをはいたよ」のように、おかしなことを言います。お子さまがどこがおかしいか説明します。
- どうしてそうしたの? 絵本を読むとき、登場人物がなぜそうしたのか、ほかにどうできたかを聞いてみましょう。
年齢に合った問いかけ
年齢はおおよその目安で、ペースは一人ひとりちがいます。
| だいたい | よい問いかけ |
|---|---|
| 4〜5歳 | 「何が見える?」「どうなると思う?」 |
| 6〜7歳 | 「どうしてわかったの?」「ほかの説明もできる?」 |
| 8〜10歳 | 「それは事実? 意見?」「何がわかったら考えが変わる?」「だれが言っていて、その人はどうして知っているの?」 |
お手本になる毎日の習慣
- 考えを声に出しましょう。「バスがおくれてる。道がこんでるのかな、それとも時刻表を見まちがえたかな。たしかめてみよう」。
- 考えを変えるところを見せましょう。「雨がふると思ったけど、晴れてきたね。まちがえちゃった」。
- パッケージや写真をいっしょに見ましょう。「どうして箱の写真だと、おもちゃがこんなに大きく見えるのかな?」
- きまりについての質問を歓迎し、できるときは理由を説明しましょう。
やさしさを忘れずに
批判的思考とは、考えに疑問を持つことで、人をからかうことではありません。ていねいに意見がちがってもいいのだと見せましょう。「わたしはちがうふうに思うよ。それはね……」。そして、目標は6歳の子との言い合いに勝つことではなく、好奇心を生き生きとさせ続けることだと覚えておきましょう。
まとめ
- 止まらない「なんで?」は、批判的思考の健やかな始まりです。
- ときどき質問を返し、いっしょに調べ、わからないときは正直に「わからない」と言いましょう。
- 見たことと想像したことを分けるあそび、いくつもの説明をさがすあそびをしましょう。
- お手本を見せましょう。考えを声に出し、たしかめ、新しいことがわかったら考えを変える。
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