「くつはベッドの下だよ」「パン屋さんで左にまがってね」「線のうしろにならんで」。毎日の生活は位置をあらわすことばでいっぱいで、子どもは少しずつそれを覚えていきます。多くの子は、左右を区別するずっと前に「中」や「下」がわかるようになりますが、それはまったくふつうのことです。いくつかのあそびで、こうしたことばをあそびの一部にできます。
位置のことばは段階をふんで覚える
子どもはだいたい次の順番で覚えていきます。年齢はおおよその目安で、ペースは一人ひとりちがいます。
| だいたい | ことば |
|---|---|
| 3〜4歳 | 中、上、下、上へ、下へ |
| 4〜5歳 | となり、前、うしろ、あいだ、いちばん上、いちばん下 |
| 5〜7歳 | 自分の体の左と右 |
| 7〜9歳 | ほかの人やものから見た左右、地図の上の左右 |
左右がいちばんむずかしい理由
- 目に見える目じるしがありません。 上と下はだれにとっても同じですが、左右はどちらを向いているかで変わります。
- 向かい合うと逆になります。 向かい合うと、あなたの右手はわたしの左側に。大人でもまよいます。
- 目で見えるきまりがありません。 どちらがどちらかを覚えておく必要があり、多くの場合、自分の体の何かと結びつけて覚えます。
左右をまちがえるのは、長いあいだ、大人でもよくあることです。くり返し練習させるより、気長に待つほうが役に立ちます。
家でできる道案内あそび
- 宝さがしのヒント。 おもちゃをかくし、位置のことばでヒントを出します。「やわらかいものの下、窓のとなり、カーテンのうしろだよ」。次は交代して、お子さまがかくしてヒントを出します。
- ロボットごっこ。 大人が命令でしか動けないロボットになります。「前に2歩。右を向いて。1歩」。お子さまがゴールまで案内します。そして交代。指示を出すほうが、したがうよりむずかしく、そのぶん力になります。
- リーダーが言いました。 パーティーでおなじみのあそびのように。「リーダーが言いました、左の耳をさわって。リーダーが言いました、右足を前に」。慣れてきたら速くしていきます。
- おもちゃの町。 箱をいくつか家に見立て、テープで道を作ります。「赤い家の左どなりの家まで車を走らせて」。
- 部屋の地図。 部屋のかんたんな地図をかき、かくしたものの場所に×をつけます。お子さまは地図を見てさがします。
外でできる道案内あそび
- 歩きながら道案内。 公園へ行くとちゅう、お子さまに決めてもらいましょう。「かどで左? 右?」帰り道を説明してもらうのもおすすめです。
- 障害物コース。「ベンチの下をくぐって、木のまわりを回って、なわをとびこえて」。
- 矢印をたどろう。 歩道にチョークで矢印をかいてお子さまにたどってもらい、次はお子さまに道順をかいてもらいます。
覚えやすくする小さなコツ
- 片方の手に シールやブレスレット:「ブレスレットのほうが右だよ」。
- 同じ向きを向く。 方向を説明するときは、お子さまの前ではなく横に立つと、2人の左右がそろいます。
- 毎日の動作と結びつける。「バイバイする手」「ベッドからおりる側」など、お子さまに合うものでかまいません。
- 動きながら言う。 曲がりながら「いま左にまがるよ」。
Dologiには、方向の命令をならべてキャラクターを迷路の外まで案内するパズルがあり、画面の中のロボットごっこのようです。
まとめ
- 子どもは位置のことばを段階的に覚えます。「中」や「下」が先で、左右はずっとあとです。
- 左右は、どちらを向いているかで変わるのでむずかしいのです。
- 宝さがしのヒント、ロボットごっこ、おもちゃの町、地図で、方向のことばが楽しくなります。
- ブレスレット、横にならぶこと、方向を声に出すことが、覚える助けになります。
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