年長さんの1年は、保護者がいちばん心配になる時期かもしれません。字は読めるかな、たし算やひき算はできるかな、みんなについていけるかな。最初の学校生活が楽になるようにと、文字や数を早めに教えるご家庭も多いでしょう。
実は、小学校の先生が期待していることは少し違います。数分間集中して座っていられる、話を聞いて指示どおりに動ける、自信がなくてもやってみようとする子のほうが、ひらがなは全部読めてもすぐにあきらめてしまう子より早く学校になじみます。文字や数は学校でしっかり学びます。考える習慣は、その前に育てておく価値があります。
入学前に大切な考える力
1. 集中して、指示どおりに動く
学校では、先生の話を聞き、言われたことを覚え、順番に進めることが求められます。「言ったとおりにやってみよう」遊びで練習できます。「青いコップを取って本の横に置いて、手を2回たたいてね」。できるようになったら手順を増やしましょう。
2. 量の感覚
数字を書く前に、「多い」「少ない」「同じ」がわかることが大切です。テーブルにスプーンが何本あるか、植木鉢に花がいくつあるかなど、実物を数えてもらいましょう。10のわく(5マスを2列に並べた紙)はとても便利な道具です。マスにビーズを置くと、「7は5と2」がひと目でわかります。
3. きまりを見つける
きまり(パターン)は算数の基礎です。赤、黄、赤、黄…の順に物を並べて、次は何かを聞いてみましょう。慣れてきたら、赤、赤、黄や、大、小、小など、少し難しいきまりにも挑戦します。
4. 空間と方向の感覚
上、下、左、右、前、後ろ。字を習うときにも算数でも、何度も出てくる言葉です。物を隠して言葉で道案内する遊び(「左に3歩、クッションの下を見てね」)は楽しく、効果もあります。
5. 難しいときのねばり強さ
これがいちばん大切な力かもしれません。「できなかったら別のやり方でやってみよう」に慣れている子は、入学してからも気持ちに余裕があります。あきらめずに、まちがいをこわがらない子に育てるにはもあわせてお読みください。
避けたいこと
- 何でも勉強にしてしまう。 5歳の子は遊びの中でいちばんよく学びます。疲れていたり飽きていたりしたら、やめましょう。
- ほかの子と比べる。 一人ひとりペースが違います。比べることで、新しい環境に入る直前の自信がゆらいでしまうことがあります。
- 結果だけを見る。 正解したときだけでなく、がんばりや考え方をほめてあげましょう。
年長さんの1年のゆるやかなプラン
きっちりした時間割はいりません。たとえば次のように。
- 毎日: 10〜15分の考える遊び(パズル、積み木、きまり遊び)を、保護者といっしょに、または一人で。
- 週に何回か: 買い物、料理、片づけのときに、実物を数えたり比べたり。
- 毎晩: いっしょに本を読み、「どうして?」「次はどうなると思う?」と少し質問してみる。
Dologiは、その毎日10〜15分の一部になれます。数、きまり、空間、集中のパズルが短いセッションで出てきて、難しさはお子さまに合わせて変わり、保護者メニューで遊ぶ時間の上限も決められます。Webで試してみてください。
まとめ
入学準備は先取り競争ではありません。集中する、量がわかる、きまりを見つける、方向がわかる、難しいときにねばる。そんな力を育ててあげてください。この力があれば、文字や数を学ぶときがきたとき、ずっと楽に学べます。
