「うちの子、才能があるのかな?」「IQ検査を受けたほうがいい?」「このあそびで頭がよくなる?」IQについての疑問はよく出てきます。とくに、インターネットのテストや、点数が上がるとうたう商品を目にしたときはそうでしょう。この記事では数字や点数はあつかいません。代わりに、IQ検査とは何か、何がわかって何がわからないのか、そして保護者の力をどこに注ぐとよいのかを、わかりやすいことばで説明します。
IQ検査とは
IQ検査は、パズル、規則性、ことば、記憶などの課題を、決まったやり方で行うものです。お子さまの結果は、同じ年齢の子どもたちの結果とくらべられます。点数は、その課題を、その日に、その集団とくらべてどうだったかをあらわします。
覚えておきたいことがあります。
- 考える力の一部をはかるもので、すべてではありません。 検査ごとに、見ている力がちがいます。
- 結果はその日の状態に左右されます。 つかれ、緊張、空腹、なれない部屋も影響します。
- 小さな子どもはどんどん変わります。 5歳のときの結果はその時点の写真で、一生の予言ではありません。
- きちんとした検査は、資格をもつ専門家が行います。 インターネットの「IQ測定」テストやアプリとは別のものです。
IQ検査ではとらえきれないもの
学校でも人生でもとても大切な力の多くは、1つの数字にはおさまりません。
- 好奇心と学びたい気持ち、
- むずかしいことに向き合うねばり強さ、
- 創造力と想像力、
- 人とかかわる力、やさしさ、思いやり、
- 生活の力、興味、さまざまな才能。
どんな数字も、子ども1人をまるごとあらわすことはできません。
検査に意味があるとき
ほとんどの子どもにとって、IQ検査は必要ありません。答えを知りたい 具体的な疑問 があるときに、検討する価値があります。たとえば、
- 先生や医師など専門家にすすめられたとき、
- 学校でとても苦労しているように見え、理由を知りたいとき、
- 学校での支援や配慮を考えているとき。
こうした場合は、担任の先生、医師、または資格をもつ心理の専門家に相談しましょう。検査が役に立つか、どのように行うかを説明してくれます。よい検査の目的は、レッテルをはることではなく、お子さまをどう支えるかを理解することです。
「IQが上がる」という約束には注意を
IQを上げる、「天才」にする、数週間で点数がのびる、とうたう商品や教室、アプリを見かけることがあるかもしれません。注意深くいましょう。
- 何にもとづいた主張かをたずねましょう。 くわしい説明なしの「科学的に証明」といったあいまいなことばは、注意のサインです。
- すぐに結果が出る、という話には用心を。 本当の成長には時間がかかり、毎日のたくさんの経験を通して起こります。
- プレッシャーに気をつけましょう。 子どもをくらべたり、順位をつけたり、不安にさせたりするプログラムは、助けになることはあまりありません。
ある種類のパズルを練習すれば、その種類のパズルが得意になることはあります。それは役に立ちますが、全体的に「頭がよくなる」こととは同じではありません。
保護者が代わりに大切にしたいこと
数字を追いかけるより、子どもが育ち学ぶ毎日の環境を大切にするほうが助けになります。
- 話して、聞くこと。 毎日の会話、質問、お話。
- いっしょに本を読むこと。 何歳でも。
- あそび。 とくに積み木、お絵かき、ごっこあそび、外あそびのような自由なあそび。
- 休息と生活リズム。 つかれていると集中しにくくなります。
- ちょうどいいチャレンジ。 ためして、まちがえて、またためす余地とともに。
- がんばりをはげますこと。「頭がいい」「算数が苦手な子」といったレッテルではなく。
こうした習慣は、特定の結果を約束するものではありません。点数がどうであれ、ただ子どもにとってよいことなのです。
レッテルや比較はさけましょう
「頭のいい子」「あまりかしこくない子」と呼ぶと、お子さまが自分をどう見るかがそれで決まってしまうことがあります。自分の力は変わらないと思っている子は、失敗をおそれてチャレンジをさけるかもしれません。きょうだいや友だちとくらべるのも、助けになることはあまりありません。子どもは一人ひとり自分のペースで育ち、それぞれの強みをもっています。
まとめ
- IQ検査は、ある日の考える力の一部をはかるもので、子どもをまるごとあらわすものではありません。
- 検査はおもに、専門家にすすめられたときや、学びについて具体的な疑問があるときに意味があります。
- すぐに「IQが上がる」とうたう商品や教室には注意しましょう。
- 会話、読書、あそび、休息、がんばりへのはげましを大切にし、レッテルはさけましょう。
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