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「もし〜なら」で考える力:毎日のできごとで子どもと推理しよう

明かりのついたランプ、星の形のかぎ、開いた星の形の錠前。

「雨がふったら、かさがいるね」「アイスを日なたに置いたら、とけちゃうよ」。子どもは一日中、こんなことばを耳にしています。どれも条件と結果をつないでいて、そのつながりこそが推理の中心です。少し質問を足すだけで、毎日の場面が「もし〜なら」を、聞くだけのことばから、考えるために使うことばにかえてくれます。

「もし〜なら」の推理とは

「もし〜なら」の推理は、条件や原因を、そのあとに起こることとつなぐ考え方です。信号が赤なら、車は止まる。この推理があるから、子どもは何が起こるか予想したり、前もって計画したり、なぜそうなったか説明したりできます。

ここには少しむずかしい面もあります。「雨がふると地面がぬれる」は正しいのですが、地面がぬれているからといって、いつも雨がふったとはかぎりません。だれかが庭に水をまいたのかもしれません。「ほかの理由もあるかな?」と問いかけられるようになることは、ていねいに考えるための大切な一歩です。

「もし〜なら」を聞きやすい毎日の場面

場面 質問
服を着るとき 「外が寒かったら、何がいるかな?」
おでかけの道 「信号が赤になったら、車はどうする?」
料理のとき 「バターを外に出しておいたら、どうなる?」
あそぶとき 「クッションの上にタワーをつんだら、立つかな?」
植物や生きもの 「植木に水をあげるのをわすれたら、どうなりそう?」

説明する前に聞いてみましょう。まちがっていてもいいので、まず子どもに予想してもらいます。

予想する、ためす、説明する

小さな実験で、質問を子どもが自分で確かめられるものにできます。

  1. 予想する。「もし〜したら、どうなると思う?」
  2. ためす。 安全に、いっしょにやってみます。
  3. くらべる。 予想は当たった? 何がちがった?
  4. 説明する。「どうしてそうなったと思う?」

かんたんな実験のアイデア:

  • うく? しずむ? スプーン、コルク、葉っぱを水に入れたら、どれがうくかな?
  • 氷。 氷をひとつ日なたに、ひとつ日かげに置いたら、どちらが先にとける?
  • さか道。 さかを高くしたら、おもちゃの車はもっと遠くまで行く?
  • かげ。 かい中電灯を近づけたら、かげはどうなる?

予想がはずれるのは失敗ではありません。いちばんおもしろい瞬間です。「あれ、コルクがういたね。どうしてだろう?」。

推理あそび

  1. 「もし〜なら」お話つなぎ。「もしねこが目をさましたら……」とお話を始めます。子どもが「そうしたら……」と続け、次の人が新しい「もし」を足します。お話がどこまで行くか見てみましょう。
  2. 条件つきの指示。 条件をつけて指示します。「青いものを着ていたら、鼻をさわってね。しまもようのくつ下をはいていたら、2回ジャンプ」。
  3. きまり探偵。「くだものなら手をたたく」などのきまりを、こっそり決めます。ものの名前をひとつずつ言い、きまりに合うときだけ手をたたきます。子どもがきまりを当てます。
  4. 何があったのかな? 結果を見せて、さかのぼって考えます。「クッキーがなくなって、ゆかにくずが落ちてる。何があったのかな?」。考えられることを2つ以上さがしましょう。
  5. 「だから」と「なぜなら」。 交代で文を完成させます。「植物が大きく育ったのは、〜だから」「雨がふってきた。だから〜」。

大きい子には

  • いつも、ときどき、ぜったいない。「鳥なら飛べる。いつも? ときどき? ぜったいない?」(ときどき:飛べない鳥もいます。)
  • 〜でないかぎり。「雨でないかぎり、公園に行くよ」。予定がかわるには、何が起こればいい?
  • 2つの条件。「晴れていて、しかも週末なら海に行こう。今日は晴れているけど火曜日。行く?」。

気楽にいこう

  • テストのようにせず、問いかけましょう。いいタイミングで1つか2つの質問があれば十分です。
  • 思いがけない答えも受けとめて、どう考えたのか聞いてみましょう。
  • 子どもが聞く「もし〜なら」は、「片づけないと〜」のような結果の話が多いものです。わくわくする問いかけでバランスをとりましょう。「この2つの色をまぜたら、何色になると思う?」。

Dologiの「だれが どの いえ?」パズルでは、ヒントカードを手がかりに、それぞれのロボットがどの家に住んでいるかを考えます。

まとめ

  • 「もし〜なら」の推理は条件と結果をつなぎ、予想し、計画し、説明する力を助けます。
  • 服を着る、料理する、あそぶ時間には「もし〜なら」の問いがいっぱいです。
  • 予想して、ためして、くらべて、説明する。予想がはずれたときがいちばんおもしろいところです。
  • 結果からさかのぼって考え、「ほかの理由もあるかな?」と問うことで、ていねいに考える力が育ちます。

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