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音楽を習うと算数に役立つ? リズム、パターン、数えること

マラカス、4つうまった10マスのわく、木琴。

「音楽を習うと算数が得意になる」と聞いたことがある方は多いでしょう。すてきな考えですし、広まる理由もわかります。音楽には、数えること、パターン、全体を部分に分けることがたくさんあるからです。では、実際のところ研究は何と言っているのでしょう。そして家では、音楽と算数はどう助け合えるのでしょうか。

研究が言っていること、正直に

研究者たちは何年もこの問いを調べてきましたが、結果はまちまちです。音楽を習っている子は学校の成績もよいことが多いのですが、それだけでは音楽が原因だとは言えません。音楽を習わせる家庭は、ほかの点でもいろいろちがうかもしれないからです。にた子どもたちをくらべ、一方だけが音楽を習った研究では、算数への効果は小さいか、ほとんどないことも多く見られました。

ですから、算数の成績を上げるためだけに音楽を習わせるのはおすすめしません。音楽はそれ自体に価値があります。楽しさ、表現すること、こつこつ続ける力、だれかといっしょに何かをつくる体験。その道のりで、数える、くらべる、パターンに気づく場面が自然にたくさん出てきます。

音楽と算数の共通点

音楽では 算数では
拍を数える:1、2、3、4 数えて、同じ速さで数え続ける
くり返すリズム:パン、パン、ドン パターン:A、A、B
もどってくる歌の部分とサビ 組み立てとくり返しに気づく
長い音と短い音 長さをくらべる、半分と2倍
上がったり下がったりするメロディー 順番と向き

こうしたつながりに気づくと、パターンや数えることがプリントの上だけのものではないとわかります。

家でできるリズムあそび

  1. 手をたたいて数える。 声に出して1、2、3、4と数え、1のときだけ手をたたきます。次は1と3で、その次は2と4で。
  2. リズムまねっこ。 短いリズムを手でたたき、子どもにまねしてもらいます。かんたんになったら長くします。そのあと役を交代します。
  3. 体でパターン。 体でパターンをつくります。パン、パン、ドン(A、A、B)。次はなに? 新しいパターンを考えられるかな?
  4. はやく、ゆっくり。 同じ拍で行進します。次は2倍の速さで、その次は半分の速さで。「2倍」と「半分」について話しましょう。
  5. リズムカード。「つくえをたたく」はたいこの絵、「手をたたく」は手の絵にします。カードをならべてリズムをつくり、いっしょにえんそうします。2まいを入れかえると、どう聞こえるかな?
  6. 水のコップ。 いくつかのコップにちがう量の水を入れ、スプーンでそっとたたきます。低い音から高い音の順にならべ、水の高さを見てみましょう。

大きい子には:音符の長さは分数

楽譜を読みはじめると、音符の長さは分数に出会う自然な場所になります。いちばんよく使われる4分の4拍子、1小節に4拍の場合:

音符 長さ
全音符 4拍、1小節まるごと
2分音符 2拍、小節の半分
4分音符 1拍、小節の4分の1
8分音符 半拍

「2分音符の中に、4分音符はいくつ入る?」は、すがたを変えた分数の問題です。

音楽を選ぶ理由を大切に

  • 子どもの「好き」についていく。 歌う、たいこをたたく、おどるのが好きな子ほど、音楽から多くを受けとります。
  • はじめはあそびとして。 いっしょに歌う、手あそび、手づくり楽器は、小さい子にぴったりのスタートです。
  • 短く、こまめに。 ほかの力と同じで、たまに長くより、少しずつこまめにのほうがうまくいくことが多いものです。
  • テストの点数ではからない。 楽しさ、リズム感、自信。それだけで十分な理由です。

Dologiの「おなじ? ちがう?」や「どの おとが かわった?」などの聞くパズルでは、短いメロディー2つをくらべるので、よく聞く練習が少しずつできます。

まとめ

  • 音楽で算数の力が上がるかどうかの研究はまちまちなので、音楽はそれ自体のために選びましょう。
  • 音楽と算数には、数えること、パターン、半分と2倍という共通点があります。
  • 手をたたく、リズムをまねる、体でパターンをつくるのが、両方を楽しむかんたんな方法です。
  • 大きい子にとって、音符の長さは分数へのやさしい入り口です。

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