「もう時間?」子どもは時計が読めるようになるずっと前から、時間のことを聞いてきます。時計を読むのは大きな一歩です。数、5とびの数え方、半分や4分の1といった分数、そして2本の針がちがう意味をもつという考えが、すべて合わさっているからです。一歩ずつ、毎日の生活と結びつけて学べば、ずっとわかりやすくなります。
時計の前に:時間の感覚
まず、時間そのものを理解することが必要です。
- 順番: まえとあと、さいしょとつぎ、きのう・きょう・あした。
- 1日の時間帯: 朝、昼、夕方、夜。
- 生活の流れ:「朝ごはんのあとに歯みがき、それから学校」。
- どれくらいかかるか:「歌1曲ぶん」「タイマーが鳴るまで」。
1日をいっしょにふり返る、絵でかいたかんたんな予定表を使う、「週末まであと何回ねる?」と数える、といったことで育てられます。自分の1日を順番どおりに話せる子は、時計を学ぶ準備ができています。
一歩ずつ
それぞれのステップは前のステップの上に積み上がります。年齢はおおよその目安で、ペースは一人ひとりちがいます。
| ステップ | 学ぶこと | だいたい |
|---|---|---|
| 1 | 1日の順番、朝や夜といったことば | 4〜5歳 |
| 2 | 「ちょうど」:短い針が何時かを指し、長い針は12 | 5〜6歳 |
| 3 | 「半」:長い針が下の6を指す | 6〜7歳 |
| 4 | 15分、45分 | 6〜7歳 |
| 5 | 時計のまわりを5分ずつ数える | 7〜8歳 |
| 6 | 1分ずつ、そして7:45のようなデジタル表示 | 8〜9歳 |
| 7 | かかった時間:3時15分から3時40分まで | 8〜10歳 |
覚えやすくするコツ
- 針のある本物の時計を、お子さまから見える場所に。できれば目の高さに。
- 短い針だけから始めましょう。「短い針が3を少しすぎたから、3時ちょっとすぎだね」。分を読む前でも、だいたいの時刻はわかります。
- 時刻を生活の流れと結びつけましょう。「7時に夕ごはんだよ。針がどこにあるか見てみよう」。
- 紙で時計を作りましょう。 割りピンで針をとめれば、お子さまが動かせます。長い針を1周させると、短い針が1つ進むのが見えます。
- 5とびの数え方を別に練習しましょう: 5、10、15……60。それから、時計の数字1つが「5のジャンプもう1回」だと見せます。
- 半分と4分の1は食べもので。 丸いパンケーキを半分に、さらに4つに切ります。「15分」は円の最初のひと切れです。
あそびと活動
- 時計をあわせよう。 時刻を言って、お子さまに紙の時計の針を動かしてもらいます。次は交代して、お子さまがあわせ、大人が読みます。ときどきわざとまちがえてみましょう。
- 絵の予定表。 1日のおもな場面をかき、それぞれのとなりに時計をかきます。お子さまが順番にならべます。
- 1分ってどれくらい? タイマーをスタートして目をつぶり、1分たったと思ったら立ち上がります。おどろく子がたくさんいます。
- 時刻あわせ。 カードに時刻(「4時半」)を書き、別のカードに時計をかきます。まぜてペアを作ります。
- カウントダウン。「10分後に出かけるよ。そのとき長い針はどこ?」
- 時計さがし。 かべ、オーブン、駅の時計を見つけて、いっしょに読みます。
よくあるまちがい
- 針を逆に読む。 短い針を「時をさす針(短針)」、長い針を「分をさす針(長針)」と呼び、1本ずつ指さしましょう。
- 「1は1分」。 短い針にとって数字は「何時」ですが、長い針にとっては数字1つが5分だと説明しましょう。
- 30分をすぎたあと。 4時40分には短い針が4より5に近いので、「5時」と読む子が多いです。時が変わるのは長い針が12に来たときだと伝えましょう。
- 「何分前」。 7時45分と「8時15分前」は同じ時刻です。両方の言い方を練習しましょう。
練習は短く、本当の場面と結びつけて。出かける前にいっしょに時計を読むほうが、時計が20こ並んだプリントより意味があります。
まとめ
- まず時間の感覚を育てましょう。順番、時間帯、生活の流れ、かかる時間。
- ステップごとに学びましょう。ちょうど、半、15分と45分、5分ずつ、1分ずつ。
- 本物の時計、紙の時計、5とびの数え方、生活の流れで、具体的に学べます。
- 針をとりちがえたり、30分すぎでまちがえたりするのは、学ぶ途中のふつうのことです。
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