子どもは大人がお金を払うところをいつも見ていますが、カードやスマートフォンで払うことが多いので、お金そのものは見えません。5歳の子が、スマートフォンをかざせばお店が品物をくれる、と思っていてもふしぎではありません。お金について学ぶと、数えたりたしたりする力だけでなく、待つこと、選ぶこと、先を考えることも育ちます。この記事では、硬貨を見分けることから、貯金やいっしょの買い物まで、家でお金を身近にするかんたんな方法を紹介します。
見て、さわれるものから始める
- 硬貨やお札は本物の「物」。 ひとにぎりの硬貨を見たり分けたりさせてみましょう。硬貨は飲みこめる大きさなので、小さな子からは目をはなさないでください。
- 大きさと金額はちがう。 多くの国で、小さい硬貨のほうが大きい硬貨より価値が高いことがあります。大切なのは書かれた数で、大きさではない、というのはおどろきの発見です。
- カードやスマートフォンもお金。 カードやスマートフォンで払うと、手から手へ何もわたらなくても、口座から本物のお金がへることを説明しましょう。
硬貨やお札を見分ける(4〜6歳ごろ)
- 硬貨を分ける。 色で、大きさで、それから書かれた数で分けます。
- 硬貨と数を合わせる。 紙に数を書き、それぞれの数の上に合う硬貨を置いてもらいます。
- 小さな金額を数える。 まずはいちばん小さい硬貨だけで。「これが5まいで5」。
- 紙のお金。 お子さんにおもちゃのお札をかいてもらいましょう。楽しく、数をかくことで数字に目がいくようになります。
お店やさんごっこ(5〜8歳ごろ)
お店やさんごっこは、お金について学ぶ最高のあそびのひとつで、特別なおもちゃはいりません。
- くだもの、おもちゃ、本など、いくつか品物を集めます。
- 2、5、8のような小さな数で値札を作ります。
- ひとりがお店の人、もうひとりがお客さん。本物の硬貨か紙のお金を使います。
- 役はひんぱんに交代しましょう。
お子さんの成長に合わせて、ステップを足していきます。
- ちょうどの金額で払う。 「りんごは3。どの硬貨で払える?」
- 2つ以上買う。 「りんごと本で、ぜんぶでいくら?」
- おつり。 「10わたして、7のものを買ったら、おつりはいくら?」7から10まで数えたしていくのが、おつりを求めるよい方法です。
貯金:ほしいもののために待つ
- すきとおったびん。 中が見えるびんにためると、お金がふえていくのが見えて、待つのが楽になります。
- 思いうかべられる目標。 買いたいものの絵や写真を、びんにはっておきます。
- 最初は短い目標で。 小さな子にとって1〜2週間はとても長い時間です。すぐに届く目標から始めましょう。
- 3つのびん(大きな子に)。 使う用、ためる用、だれかにあげる・分ける用。もらったお金をどう分けるかは、お子さんが決めます。
待つのがむずかしい子は多く、一度にぜんぶ使ってしまうのも、学びのふつうの一部です。あとで話してみましょう。「買ったもの、まだ気に入ってる?次は何を選ぶ?」
いっしょに買い物する
- 買い物リストをいっしょに作り、見つけたものから消していきます。
- 2つをくらべる。 「これは4で、あれは6。どっちが安い?いくら安くなる?」
- 少しの予算。 「5までのおやつをひとつ選んでいいよ」。決まったわくの中で選ぶのは、本物の考える練習です。
- ひつようなものと、ほしいもの。 パンや牛乳はひつようなもの、新しいおもちゃはほしいもの。どちらもいいけれど、まずひつようなものから考えます。
| 年齢(目安) | 活動 |
|---|---|
| 4〜5歳 | 硬貨を分ける、大きさと金額はちがう、かんたんなお店やさんごっこ |
| 5〜6歳 | 硬貨と数を合わせる、ひとつの品物を買う |
| 6〜8歳 | 値段をたす、おつり、すきとおった貯金びん |
| 8〜10歳 | 少しの予算、値段くらべ、3つのびん |
Dologiの「さんすう」にある「たして えらぼう」は、小さな数をたす練習ができるパズルで、お店やさんごっこで硬貨を数えるときと同じ力を使います。
まとめ
- お金は、見て、さわれると、わかりやすくなります。
- 硬貨を分けることやお店やさんごっこで、数える力やたす力、やがておつりの計算が育ちます。
- すきとおったびんと思いうかべられる目標があれば、ためることも待つことも楽になります。
- リストと少しの予算でいっしょに買い物すると、お金が本当の選択になります。
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